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幻想世界☆

第19章 寄り添う心③

・藤ヶ谷side

思ってもみなかった北山の行動に驚きながらも。

俺は、その誘惑に勝てず。



藤「はぁ」

北「なんで落ち込んでいるんだわ?」



そこが夢の世界であることにも気づかずヘコんでいた



藤「けっきょく俺ってエロ一色だなと思ってさ」

北「今さら?クスッ」

藤「いや、だってよ」

北「お前がエロいことなんかメンバー全員が知ってるわ」

藤「それでも」

北「キングとか、呼ばれていてもMCで下ネタが出ると一番ノリノリだしよ」

藤「そんな事ねってうわっ北山!?」

北「なに?」

藤「あれもしかしてここ」

北「気づいてなかったの」

藤「ぁ…‥」

北「ガハハハッ」



そんな大きな声で笑うなって、えっ?



北「ぷぷぷっ、ガハハッ」

藤「北山?」

北「なに?プププッ」

藤「おまえ」

北「クスクスッ」



笑っている―



北「なんだってば?ニコッ」

藤「その顔、フッ」

北「俺の顔が、どうかしたか?」

藤「ぷっ、ククククッ」

北「んっ?」

藤「あはははっ」



北山が笑っている、北山が



北「おい、藤ヶ谷」

藤「あははっ、ククククッ」

北「いくらなんでも、それ笑いすぎじゃね」

藤「だっ、だってさぁ」

北「あぁーもういい、寝るわ」

藤「はっ?」

北「肩を借せ、ほら」

藤「ちょ、おい」



すると北山は、スースーと寝息を立て始め。

こいつ、マジで寝てしまいやがったわ。

周りを見渡せば自分の部屋

そうか、あのまま来てしまったってわけか。

ってことは俺―

正気でいる自分に、嬉しくなり思わずニヤけてしまう

どのくらいぶりだろ…

北山と、こんなやり取りをしたのは。

と、そのとき。




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