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執事「心配しなくても目の前の獲物を見れば、自然とやり方が分かります」

藤「はっ？獲物って何だ」

宮「獣人族？あっそういえばタマの頭にも確か」

横「余計な事を言わなくてもいい」

宮「だって横尾さん」

横「いいから黙ってな」



脳裏に浮かんだ裕太の姿…

川の岸辺で、流されて来るあいつを見たとき俺は。



横「裕太あぁーっ」



手を伸ばし、確かに掴んだはずなんだ。

なのに…



横「えっ？」



サァーッと砂のように目の前で消えてしまい。

そしたら、歩いているうちこの屋敷の前まて辿り着き

中に太輔と宮田がいたってわけ。



藤「どうして俺達がそんな事をしなければならない」

執事「それも、そのうちに分かります」



この執事、絶対に怪しい。

勿体つけた言い方をして、いったい何が目的なんだ。



横「もし、やらなかったらどうなる？」

執事「ここへ来たからにはそれは有り得ません自然と身体は動いてしまう本能のままにね ﾆﾔｯ」



嫌な笑い方だな。



執事「あなた方はここでは３兄弟となります」



益々、意味不明だし。



執事「では今日はこの辺で皆さまがお目当ての獣人が集まりましたら、また呼ばせて頂きますので」



俺達の目当て？呼ぶ？

とたんパチッと音がし目が覚め不思議な感覚に包まれていると太輔が起き。



北「んじゃ横尾さん、またなぁーﾆｺｯ」



ﾌﾞﾛﾛﾛ―



藤「ﾁｯ、あいつ俺にはなにも言わずに行きやがった」

横「んふふっ、言って欲しかったの？」

藤「そんな事…ねぇ‥よ」

横「ｸｽｸｽｯ」



夜が来れば陽が昇り、また朝が来ることが当たり前で

来ない世界があるだなんて思ってもみなかった俺たち

しかし―

引き込まれた場所は夜だけの欲に満ちた世界だった。

怪しげな執事のいる…