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幻想世界☆

第21章 甦った記憶①

首筋に唇を這わしたら北山の口からは甘い吐息が漏れだし。

まるで、それが合図だったかの如く俺達は。



北「ああっ、藤…ヶ谷」



胸から下へ愛撫しつつ手を降ろして行き。



北「はうっ、んっ ビクンビクンビクン はあっ」



立ったまま扱き。



北「んああっ、ビクンビクン、藤っ、ふっ、はっあっ」

藤「北山、もっと俺の名を呼んでくれ」

北「ハァハァハァ、藤…ヶ谷」

藤「もっとだ」

北「太輔えぇーっ」



ズブズブ、ズブッ!

滝の音が響き渡る不思議な雰囲気に包まれ。



北「あっあ、いっ、ああ」



俺たちは、愛し合い。



北「んんっ、そこ」

藤「激しくしてもいい?」

北「うっ、んっ、うあっ、あっ、あっひ、ああ、いぃ」



何かに導かれるかのように快感を求め身を沈めて行き

白い月おまえは一体?と、そのとき。



北「くっ、あぁーっ」



後もう少しでフィニッシュ直前の俺の腕の中で北山は

とつぜん叫び声を上げ。



藤「どっ、どうしたんだ」

北「はっあっ、うっ、やめろぉ、横尾さん、藤ヶ谷、宮田あぁーっ」

藤「おい、北山!?」



が、しかし。

何故だか自分の腰の動きはそのまま止まらず。



藤「くっ、ダメだ、イッてしまう、ハァハァハァ」

北「太輔、太輔えぇーっ」



俺を求め、すがるかのように抱きついて来る北山。

ぐちゅん、グチュン!



北「はっあっ、行か、ねぇで、傍に」

藤「えっ」

北「行っ、たら、死ん…でしまう」

藤「おまえ!?」



ズゴッ、ズゴッ!



北「つあっ、あぁーっ」

藤「っ…出る‥クッ」



一瞬、そうほんの一瞬だけ



藤「これはなんだ?まるで温かな、太陽の日射しにも似た」



数分後―



北「…っ、ハァハァハァ」

藤「大丈夫か?」

北「藤…ヶ谷」



ギュッと俺に、抱きついて来る北山。



藤「何があった?」

北「思い…出して‥しまった、クッ」

藤「なっ」

北「1年前に何があったのかを」

藤「北っ」

北「おまえ俺の前から消える気だな」



それは、決心を見透かしたような北山の瞳だった。



北「取り合えず帰るべ」

藤「あっ、あぁ」



悲しみに満ちた…




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