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幻想世界☆

第23章 闇からの誘惑

次をめくると今度は。

滝?あのとき自分がいた、んっ?ちょっと待ておかしいじゃん。

なんで執事はこの絵を描けるんだわ?

もう既に心が壊れてしまっていたんじゃないのかよ。

と、そのときだった。



看護「あら、いらしてたんですか」

二「あっえぇーちょっと」



1人の看護士がやって来て



看護「不思議ですよね普段は無反応なのに、絵は描き続けていたんですから」



なっ!?



看護「まるで何かのメッセージのように」

北「メッセージ?」

看護「絵だけじゃなく字もほら、言葉は意味不明なんですけど」



言われてよーく見ればその滝の下に。



看護「山上さん血圧計りますよ」



―この先、未知の世界なり夢幻はたまた思念なれば。



二「夢幻ってなに?」

北「その字の通り夢まぼろし又は儚いって意味さ」

二「へぇー」



思念とは思い考えること、常に心に深く思っている事なんだが。

なんの意味があるんで?

そう思いつつ次のページをめくってみると、そこには



二「なんだこりゃ迷路みたい」



ごちゃごちゃと、書かれている地図?のようなもの。

いやニカの言う通り、それは確かに迷路だった。



北「すみません、このスケッチブックちょっとお借りしてもいいですかね」

看護「べつに構わないですけど、今は書くのをやめているみたいですから」



そうなんだ…



北「有り難うございます、ニカ取り合えず今日は帰ろうぜ」

二「あ、うん」



俺達は、スケッチブックを手にしその場を後にする。

そんな後ろ姿を執事がジーッと見ていたとは知らずに




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