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幻想世界☆

第24章 突然の異変

・藤ヶ谷side

この日、俺は 一か八かの賭けに出てみる事にしある場所へと来ていた。

それは―



職員「えっ、あ…藤‥ヶ谷太…輔さん」

藤「突然にすみません」



山上浩介がいたという施設

自分が芸能人であることを逆に利用して。



職員「驚きました無名の、それも素人が書く小説を」

藤「内容に惹きつけられまして最後まで、ぜひ読んでみたいと」

職員「それでわざわざうちまで?」

藤「ネットでは、途中までしか掲載されていなかったのでここに来ればと、そう思いまして」

職員「わざわざ、ありがとうございます」

藤「いえ、であるんですか続き」

職員「はい書きかけの分と下書きというかメモのようなものでしたら」

藤「見せて頂いても宜しいでしょうか?」

職員「少々お待ち下さい」



やった、あったわ。

暫くすると、その人は何冊かのノートを手にし戻って来てさ。



職員「これですけど」

藤「結構あるんですね」

職員「いろいろ試行錯誤をしていたみたいです」

藤「…錯誤?」

職員「えぇ、終盤を何パターンか考えたようなんですが決められずに」

藤「そうなんですか」



そのうち意味不明なことを口走るようになり。



藤「それで病院へ」

職員「私共では手に負えなかったもので」

藤「暴れたりとか」

職員「そうではなく」



声が聞こえる?



職員「幻聴っていうんですか?でも、その内容がかなり過激だったので」



つまりは、その頃ゼロムに魅入られたってわけか。



藤「これお借りしても宜しいでしょうか?」

職員「はい、きっと山上さんも喜ぶでしょうし」



それはどうかな、フッ



藤「有り難うございます」

職員「お気をつけて」



俺はその足で仕事場へ行き夜になって北山のマンションへと戻って来る。



北「えっ、行ったの?施設に」

藤「続き、手に入れて来たよ」

北「藤ヶ谷」

藤「んっ?」

北「俺らも、行って来たんだ」

藤「どこに?」

北「病院」



ニカと、ふーん…で?



北「これで、何か分かるといいんだけどな」

藤「そうだね、フッ」




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