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それから、俺達は。



北「これなんか俺らが知っている執事とちょっと感じが違くね？」

藤「北山も、そう思う？」



お互い持ち帰って来たものを見せ合い。



北「ほら、ここ？」

藤「試行錯誤していたって施設の人は言ってたけれど」

北「あいつが、俺らにしてきた事って本当に本心からだったのかな」

藤「どういう意味？」

北「だってよ」



ラストの展開をデッドエンディングにするか。

グッドエンディング。

つまり、ハッピーエンドにするのか。

かなり迷っていたのが読んでいて分かる。



藤「確かに」

北「善の心を持っていない人間なんていやしない」

藤「北山」

北「きっと、これを書いていた頃のあいつは」



まだ精神が病んでいなかったのかもしれないな。



藤「これ、おまえに預けとくよ」

北「なんで？」

藤「その方がいい気がするし」

北「藤ヶ谷おまえ」

藤「ニカとも北山のほうが協力し合えるだろうしさ」

北「‥‥‥」

藤「なっ、ﾆｺｯ」

北「…分かっ‥た」



北山は、何か言いたそうな顔をしながらも。

素直に俺の気持ちを汲んでくれ。



北「風呂 入ろうぜ、ﾆｺｯ」

藤「あぁ、ﾌｯ」



執事が書きかけていた文章そこには。



北「ふっ、藤ヶ谷、あっ」



これから起きる予告のようなものが描かれていたんだ

ギシッ、ギシッ、ギシッ！

だから俺は、あえてそれは見せずメモ書きの方にし。

あとになって北山に渡した



北「もっと、もっ、もっとだって」

藤「くっ…っ‥ﾊｧﾊｧ」



ギシッ、ギシッ、ギシッ！

が、何かを察知していたのか この日。

北山は、いつもにもまして激しく俺を求めて来てよ。



北「ふっ、藤ヶ谷、なっ、藤ヶ谷ってばぁ」



分かった、分かったから、そんな眼で俺を見るな。

ギシッ、ギシッ愛しているよ心から。

そして更け行く中、眠りにつき。

闇の足音が静かに忍び寄る