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幻想世界☆

第3章 秘めた想い②

藤「そっか、いたのはこいつだけ」

宮「あと二階堂がいたけど千ちゃんと同じ猫になり」

藤「あいつが?いいの置いて来てしまい」

宮「だって俺、千ちゃんが良かったんだもん」

千「‥‥っ」

宮「それに河合くんが一緒にいたし、大丈夫なんじゃない」

藤「郁人が」



なんで、あいつまで?



藤「他には」

宮「俺達が知っている顔はもういなかったかなぁ」



ってことはまだ北山は捕まっていないって事か。



藤「そういえば、わたは」

執事「お部屋にいますよ、可愛い犬と一緒に」

宮「だってさ誰って聞いても教えてくれないんだ」

執事「お二人が来てからと思いまして」

藤「つまり、俺達の知っている奴ってこと」

執事「見れば分かります、では行きましょう」

藤「どこへ」

執事「着いて来て下さい、おっと貴方はダメです」

千「なんでさ」

執事「獣人族ですから」



案内されたのは、わたの隣の部屋。

そこで俺達は思わぬ光景を目の当たりにする事となる

ただならぬ気配の中で。

自分たちが、とんでもない世界へ導かれてしまった事を。

この先、知ることになるだなんて予想だにせず。



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