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幻想世界☆

第7章 広がる波紋①

塚「ところで北山」

北「んなに?」

塚「お前、なんで逃げ出したりしたわけ」

北「それは」

塚「大我は迎えに来たのにシンメの自分は置いてきぼり、そんな藤ヶ谷に腹が立ったから」

北「そうだ、あいつ超あったまにくる」



あちゃーミツ単純、乗せられちゃってる。



塚「じゃさ押し掛けちゃえばいいんじゃない」

北「へっ?」

塚「それで藤ヶ谷を困らせるの、きっと凄く楽しいと思う」



うわっ、塚ちゃんいい性格しているなぁー

でもまさか、そこまで単純じゃ…



北「面白そうじゃん、ニヤッ」

ニ「なっ、ミツ?ハハッ」

北「向こうがそうならこっちから先手必勝ってわけだわな、ニッ」

塚「そうと決まれば、案内するね」

北「頼む」



うっそぉー

数分後、俺達は大きな屋敷の前に立っていた。

みんな、ここにいる。

ガヤ、わったーに宮田そしてタマと千賀が。



北「行くぞ」



やっとメンバー全員が揃うんだ。

これからは、ずっと一緒に

けれど待っていたのは欲望に満ちた、この世界の主の企みだった。

全てを我がものにしようとする。




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