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幻想世界☆

第8章 広がる波紋②

・玉森side

気怠さの中で目を覚ますと朝だった。



玉「やっ、やめて渉、どうしたっていうんだ」



あれは、夢…だよね?



玉「いっ、嫌だあぁーっ」



思い出したとたん、身体がブルッと震え。

フルフルフル首を横に振り隣を見ればまだ眠っているミツの姿が。

昨日―



北「うおっ、タマと寝るの超久々じゃん一緒のベットで寝よ」

藤「じゃ俺と わたはリビングのソファーで」

横「そうだね、ニコッ」



ねぇミツ、夢の中で俺は ミツと会ってない。

どうして?

ミツだけじゃなく他のみんなとも。

ふと、下半身に感じる嫌な感触。

それは、まるで肛門の中に滑り気のある液体が入っているような。

まさか…

そっと、ミツを起こさないよう起き上がりベットから抜け出して。

が、次の瞬間!ビクッ (うっ…嘘っ) ダダダダッ

物凄い勢いで浴室へと駆け込んだんだ。



藤「あれ?タマ」



途中、ガヤに声を掛けられたけど無視し。

バタン!

鏡に映る自分の首筋には、くっきりと赤い斑点が2つ



玉「ハァハァハァ…なん‥だよ…これ?」



俺は夢の中で、わたに血を吸われ。でもそんなわけ!?

ガチャ!



藤「どうしたの?タマ」

玉「ハッ、見るな」



―と、とつぜん入って来たガヤに慌ててしゃがみ込み



玉「なんでもない、あっちへ行ってろ」

藤「けど、なんか様子が」

玉「大丈夫だから!」

藤「‥‥っ」



すると、ガヤは。



藤「朝ご飯の用意してくるね、ニコッ」



ガチャ、バタン!

ごめん…ガヤ‥怒鳴ったりして。




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