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幻想世界☆

第8章 広がる波紋②

・横尾side

その日の夜 太輔から連絡があり。



藤「俺、しばらくタマんちに泊まる事にしたから」

横「えっ」

藤「気持ちが落ち着くまで」



今朝、信じられない状況の中で目を覚ました俺は我が目を疑ったんだ。

射精したらしき自分のモノしかし夢精ではない。

どういう事だろ?

あげく裕太は何も言わずに帰ってしまったというし。

夢の中で、あんな事をしてしまった自分。

顔を合わせずらかったことは確かだが会わす前に帰られてしまうと。

よけいに気になってしまい今日は1日、気が重かった



藤「タマは大丈夫、そんなに弱くはないし」

横「太輔」



そして、知らされた衝撃の事実。

同じ夢を見ていただなんてさ。

罪悪感がドッと押し寄せ、堪らない気持ちになる。

俺は心に誓いを立てていた

もう2度と裕太を苦しめるようなことはしないと。

約束する―

だからその笑顔を俺にまた見せてくれ。

眠るのが恐い、恐くて堪らないんだ。

情けない話だが寝てしまったら。

あの屋敷の中で裕太と顔を合わす事になるから。

どんな顔をすればいい?

いや裕太はどんな眼で見つめてくるのだろう。

それが恐かった―



北「横尾さん、どうした」

横「寝る前に、ミツの声が聞きたくなってさ」

北「珍しいことを言うな、つうか朝まで一緒にいただろ」

横「変な言い方をするなって」

北「ガハハハッ」



メンバーの中でたった1人だけ状況が分かっていないミツ。

だからこそ今は、その声を聞いただけで心が安らいでく。



横「眠れなくて」

北「ふーん寝れるまで付き合えってか俺じゃなく藤ヶ谷とかの方がいいんじゃね」

横「あいつは今、裕太んちにいるし」

北「泊まってるんだ」

横「まぁ」



それから1時間もしないうち本人が自己申告した通り微かに寝息が聞こえ。



横「おーいミツ起きろーってダメか フッ」



やっぱりな、クスッ

時間が経つにつれ徐々に、瞼が重くなってくる。

夜型人間の俺が最近やけに眠くなるのが早いのも。

あの夢と何か関係しているのかもしれない。

そうこうするうち瞼は閉じられ次に意識を取り戻したときには。

目の前に…

腕を組み、睨みつけている裕太の姿があったんだ。

逃げずにちゃんと向き合うよ俺はお前が大好きだから




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