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10分屋【ARS・N】

第11章 先に生まれただけの僕たち

二宮「あ、綾野の姉ちゃん。」

綾野「あら、カズくん久しぶりね。」

鳴海「え、知り合い?」

鳴海校長は訳がわからずキョロキョロしていた。

二宮「知り合いって…。俺の同級生の綾野の姉ちゃんだよ。」

綾野「何度かうちに遊びに来てたわよね。」

鳴海「へぇ、そうなんだ!」

綾野の姉ちゃんは、俺らたちの間でも美人で有名だった。
何とかお知り合いになろうと、みんな綾野の家に遊びに行ったんだ。

ご多聞にも漏れず、俺も…。

綾野の姉ちゃんは俺たちにハーブティーを入れてくれた。

鳴海「あー、いい香り! ジャーマンカモミールですね。」

綾野「カズくん、テレビでいつも見てるわよ。すごい活躍じゃない。」

二宮「いや、まあ…。」

俺は照れくさくて頭をかいた。

久しぶりに会う綾野の姉ちゃんは相変わらず綺麗でまぶしかった。

二宮「お姉さんも元気そうで…。まさか、京明館の保健室の先生になってるなんて。」

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