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10分屋【ARS・N】

第11章 先に生まれただけの僕たち

その日の仕事が終わり帰宅すると、綾野の姉ちゃんの言葉を思い出した。

二宮「そういや、綾野の姉ちゃん、京明館のホームページでブログ書いてるって言ってたな。」

俺はスマホで京明館のホームページを開いた。

二宮「な、なんだこれ!?」

ブログのタイトルは『国民的アイドルとお茶しちゃいました♡』

慌てて記事を開くと、

「卒業生の国民的アイドルNクンが保健室に来てくれて、一緒にハーブティー飲みました♡
野球部の練習を見た後に寄ってくれたそうです♡」

と…。

二宮「は? 綾野の姉ちゃん、何書いてんだよ!」

俺は慌てて鳴海校長に電話した。

深夜だったが関係ない。

電話に出た鳴海校長にブログのことを話して、すぐに記事を削除するように怒鳴りつけた。

校長は飛び上がって驚いているのが電話からも伝わった。

鳴海校長は平謝りして、明日記事を削除すると約束した。

二宮「まったく…。」

俺はそのままベッドに倒れこんだ。

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