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10分屋【ARS・N】

第3章 卒業

まぁ確かに、ゴリちゃんは国民に愛されているけど、女を感じるタイプではなく。

むしろ、恋愛やセクシャリティからは無縁の印象を受けた。

「しかしさ、何で俺なのさ。他にいくらでも男買えんじゃないの?」

「自分、顔がばれてるっスから…。」

ゴリちゃんは、国民的スターだから、日本国中の子供からお年寄りまで顔が知れ渡ってる。

嵐以上の有名人だ。

「それに、二宮さんとなら、お互いにバレたくない者同士でいいと思ったっス。」

しばらく沈黙が流れた。

正直、戸惑っていた。

10分で、できんのか?

処女はいろいろめんどくさい。

『痛い』とか、『キツい』とか、『怖い』とか…。

しかもこの巨体相手に…。

自信がなかった。

「スミマセン、やっぱ無理っスよね。失礼しました。」

ゴリちゃんは大きな肩をガックリ落として立ち上がった。

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