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10分屋【ARS・N】

第5章 ゆるして

「わかった…。」

俺は札束を受け取って、アラームをセットした。

「10分間のセッション、始めるよ…。」

俺はキヌエを立ち上がらせると手を引き、応接室の奥のベッドルームに入った。

キヌエをベッドに座らせると、俺も横に腰かけた。

「キヌエ、久しぶりだね。元気だったか?」

俺の呼び掛けに、キヌエは目をキラキラさせて答えた。

「うん!キヌエ、元気だったよ!」

キヌエは、あの頃…、ピカがあった子供の頃にかえっていた。

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