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10分屋【ARS・N】

第5章 ゆるして

アラームが鳴った。

俺は、キヌエと応接室に戻った。

娘はキヌエの顔を見て、安堵の表情を浮かべた。

「ありがとうございました…。」

娘は立ち上がり、深々と頭を下げた。

「兄ちゃん、また会える?」

キヌエが俺の顔をのぞきこんだ。

俺は娘を見ると、娘は首を縦に振った。

「あぁ、会えるよ。それまで元気にしてるんだよ。」

「うん。わかった。」

キヌエは、娘に連れられて帰って行った。

何度も何度も振り返りながら…。

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