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10分屋【ARS・N】

第7章 世界一難しい恋をする

二「鮫島さん…。」

鮫「俺だって、この歳まで女の経験がないことは恥ずかしいと思っている。しかし、ここまで来たら、初めての感動を好きな女のためにとっておきたい。」

鮫島は、噛み締めるようにひとことひとことを話した。

なんか、鮫島がかわいそうになってきた。

この人は今までこの人なりの苦労があったんだろうな。

二「いいよ、依頼受けてあげますよ。」

鮫「ほんと!?」

鮫島は顔をパッと明るくして笑った。

なんだかかわいいと思った。

二「ただ、ニノちゃん先生はスパルタですよ。ついて来られますか?」

鮫「はいっ、師匠!」

二「それと、さすがに10分では無理だな。俺は延長はしないことにしてるんだけど、今日は特別だ。延長料金払ってくださいよ。」

鮫「はいっ、師匠!」

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