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10分屋【ARS・N】

第7章 世界一難しい恋をする

それから、アリーナツアーが始まった。

普段のドームツアーでは行けない都市をまわる。

前泊するためにスタッフに連れて来られたのは、鮫島ホテルだった。

松「今日のホテル当たりだね!」

櫻「鮫島ホテルはワンマン社長で有名だけど、サービスは確かだからね。」

相「そうなの、超ラッキーじゃん!」

俺はメンバーの話を聞き流して、部屋に入った。

ジャンパーを脱ぎ捨てると、ベッドにダイブした。

コロコロと寝返りを打つと、ベッドサイドのテーブルにメッセージカードが置かれていることに気づいた。

『ようこそ鮫島ホテルにおいでいただきました。心より感謝いたします。』

達筆の文字で書かれていた。

カードを取り上げて見ると、裏面にも文字が。

『サービスです。冷蔵庫を開けてください。』

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