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10分屋【ARS・N】

第7章 世界一難しい恋をする

俺はカードの通り、冷蔵庫を開けた。

ドリンクが並ぶ中、一本のシャンパンにカードが貼り付けられていた。

『師匠へ。おかけで成功しました!イェイ!』

ご丁寧にピースサインまで書き込んであった。

二「まったく…。たいしたサービスだよ。」

俺はシャンパンを冷蔵庫から取り出すと栓を抜いた。

景気よく飛び跳ねたコルクが、鮫島とミサキの未来を表しているようだった。

グラスに注いだ金色に輝く液体を、のどの奥に流し込んだ。

シュワシュワとのどの奥で泡がはじける。

二「魔法使いも卒業か…。」

俺の気持ちも、泡とともにはじけた。

二「1000人斬ったら何になれるんだろ…。」

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