無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

・河合side

五「横尾から集合が掛かった」

河「行かねぇよ俺は」

五「郁人」

河「行かねって言ってるだろ」

塚「河合」

河「どうせ集まって、それぞれの記憶を照らし合わせ前世で何があったか全てを知ろうってことなんだろうけど」



そんなのお断りだ。



塚「でも今の俺達には必要な事なんだ」

河「じゃトッツーは？」

塚「えっ」

河「こんな状態のこいつも一緒に連れて行けって言うの」

五「それは」

河「それとも置いてく気」

五「ぁ…‥」

河「出来ねぇよ俺には離れず傍にいるって約束したんだ」



精神状態が不安定になり。

腕の中で眠ってしまっているその身体を抱きしめ叫ぶ



塚「そのトッツーの為にも河合、俺達は」

河「もっ、これ以上は苦しめたくないんだよ」

五「郁人 気持ちは分かる、けど」

河「分からねぇって」

五「‥‥っ」

河「前世の記憶なんてクソくらえ、まだまともに思い出してもいないうちから、どうしてこいつだけこんな辛い思いをしなければならないんだ」

五「それでもハッキリさせないとなんの解決の糸口も見つからないんだぜ」



分かっている分かっているさ、それくらい。

でも…



塚「やっぱりトッツーにも羽根を渡した方が」

河「やめろおぉーっ」

塚「ﾋﾞｸｯ」

五「郁人、怒鳴るな」

河「そんな事をしたらたとえお前らでも許さない俺の大事な天使を苦しめる奴は絶対に」

塚「ごめん」

五「塚ちゃん大丈夫？」

塚「うん」



死んじまう。



五「郁人たのむ冷静に考えてくれ」



本当のことを知ったらこいつは、ｸｯ!



五「お前どこまで思い出しているの？まさか」

塚「最期まで」

河「いや、そうじゃない」



けど分かるんだ俺には。



五「話せよ、せめて俺達だけにでもさ」



前世でのトッツーにとって初恋のような存在でもあった宏光。

あいつにとって自分が害を及ぼす存在だと知ったら。





・