
[現代版] 天使と悪魔
第9章 心と記憶の和
・藤ヶ谷side
反動で抱きしめてしまったその身体の感触・温もりに益々心は反応し。
北「…藤っ」
このままずっと抱きしめていたい。
ハッ、何を考えているんだよ俺は。
北「放…せ」
いったい、どうしてしまったっていうんだ。
北「クッ、放せってば」
ドンッ!
藤「あっ」
北「バカな事してるんじゃね俺にそんな趣味はねぇわ」
ダダッ―
藤「北山!」
ひとり浴室の中へ走り込んで行ってしまったその背中を見て呟く。
藤「違…うんだよ‥」
俺はそんなつもりじゃ。
高田「まったく見てられないですね」
藤「なっ、高田翔」
あげく―
突然あらわれたこいつに、開いた口が塞がらないまま茫然としていると。
高田「もう少し、しっかりして貰わないと貴方は私達の長なんですから」
またその呼び方…
藤「お前いつからそこに」
高田「さっきからいますよ僕は北山くんのボディガードをしているんです当たり前でしょ」
しかし、やな笑い方するな
高田「それはそうといいんですか?大事な相棒を放っておいて、ニッ」
藤「どういうこと?」
高「ちゃんと護ってあげないと、フッ」
護る?俺が北山を。
高田「まぁ記憶を取り戻していないから意味不明なのも分かりますけど早くしないと手遅れになっちゃいますよ」
藤「何が?」
高田「もう手遅れに近いですけどね今さら思い出せても、運命には逆らえないと思いますから クスッ」
藤「はっ?」
なんなんだ?こいつ、こんな奴だっけか。
と、思ったときだった。
北「ちょ放せ、やめろって何するんだわ!よせ」
えっ、北山!?
高田「ほら言わんこっちゃない助けに行かないと大変なことになっちゃいますよ」
藤「‥‥っ」
ダダッ―
俺は慌てて浴室の方へ向かう。
「なぜ邪魔をした」
「まだ洗脳が十分ではないようだな」
「だが元はダーク族、更に強く暗示をかければ使えるはず」
「ときがない、春にはあの方は目覚めるのだから」
周囲でそんな声がしていたなんて知らず。
高田「藤…ヶ谷くん‥長…早く‥記憶を…取り戻‥して下さい‥クッ」
高田翔が、悲痛な叫び声でそう言っていた事さえ気づかないまま。
・
反動で抱きしめてしまったその身体の感触・温もりに益々心は反応し。
北「…藤っ」
このままずっと抱きしめていたい。
ハッ、何を考えているんだよ俺は。
北「放…せ」
いったい、どうしてしまったっていうんだ。
北「クッ、放せってば」
ドンッ!
藤「あっ」
北「バカな事してるんじゃね俺にそんな趣味はねぇわ」
ダダッ―
藤「北山!」
ひとり浴室の中へ走り込んで行ってしまったその背中を見て呟く。
藤「違…うんだよ‥」
俺はそんなつもりじゃ。
高田「まったく見てられないですね」
藤「なっ、高田翔」
あげく―
突然あらわれたこいつに、開いた口が塞がらないまま茫然としていると。
高田「もう少し、しっかりして貰わないと貴方は私達の長なんですから」
またその呼び方…
藤「お前いつからそこに」
高田「さっきからいますよ僕は北山くんのボディガードをしているんです当たり前でしょ」
しかし、やな笑い方するな
高田「それはそうといいんですか?大事な相棒を放っておいて、ニッ」
藤「どういうこと?」
高「ちゃんと護ってあげないと、フッ」
護る?俺が北山を。
高田「まぁ記憶を取り戻していないから意味不明なのも分かりますけど早くしないと手遅れになっちゃいますよ」
藤「何が?」
高田「もう手遅れに近いですけどね今さら思い出せても、運命には逆らえないと思いますから クスッ」
藤「はっ?」
なんなんだ?こいつ、こんな奴だっけか。
と、思ったときだった。
北「ちょ放せ、やめろって何するんだわ!よせ」
えっ、北山!?
高田「ほら言わんこっちゃない助けに行かないと大変なことになっちゃいますよ」
藤「‥‥っ」
ダダッ―
俺は慌てて浴室の方へ向かう。
「なぜ邪魔をした」
「まだ洗脳が十分ではないようだな」
「だが元はダーク族、更に強く暗示をかければ使えるはず」
「ときがない、春にはあの方は目覚めるのだから」
周囲でそんな声がしていたなんて知らず。
高田「藤…ヶ谷くん‥長…早く‥記憶を…取り戻‥して下さい‥クッ」
高田翔が、悲痛な叫び声でそう言っていた事さえ気づかないまま。
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