
[現代版] 天使と悪魔
第2章 記憶の連鎖①
・北山side
いきなり―
内「なぁ今度2人っきりでデートせぇへん」
北「はあっ?」
そんな事を言い出したり。
内「今のうちやし ニヤッ」
北「何が」
内「なんでもあらへんわ」
時々、考え込むような仕草をして。
内「北山」
北「んっ?」
ギュッ!
北「うわっち!?なんなんで」
急に、抱きしめて来たかと思ったら。
内「俺が護ったる」
えっ?
耳元で、小さな声で言った内の言葉が妙に引っかかって。
護る?内が俺を…
それは遠い記憶の中で閉じこめられていたものが甦ってくるような感覚。
内「遠慮せんと頼って構へんから ニコッ」
ドキッ!
ちょ、ちょーっと待った!なんで俺トキメイてるんだよ。
おかしいじゃん相手は内だぜ。
握られた手から、伝わってくる暖かな温もり。
北「ばっ、バカ、いきなり手を繋ぐんじゃねぇわ」
内「いいやん仲良しなんやから クスッ」
ありがとな―
なんにも知らなかった俺、いや思い出せていなかった自分。
そんな俺を心配し、さり気なく傍にいてくれた内。
“藤ヶ谷と、約束したからな”
それって前世でのことだろ
“あいつが思い出すまでは俺が代わりに、そう思っただけや”
その後だって、気に掛けてくれてたじゃん。
“当たり前や俺が唯一前世で本気で惚れたやつなんやで”
あの時お前が支えててくれたから。
俺は、自分を持ち堪えられていられたんだ。
“大切なダチやし”
あぁ、これからもずっとな
少しずつ自分の周りで何かが変わろうとしていた。
内「なんなら一緒に泊まったろか」
北「自分ち帰れ」
内「はいはい、そんじゃーまた来る北山」
忍び寄る慟哭の足音と共に
それでも藤ヶ谷、俺は怖かったんだ。
お前をまた失ってしまうのが。
もう二度と、あんな悲しい思いしたくはない。
そう思う自分の気持ちが、最愛の人を拒み続ける。
切なく心を震わせ…
人は、前世と同じ道を歩んでしまうものなのか?
それとも違った運命が待っているのか?
誰か教えてくれ。
どうすれば、そうならずに済むのかを。
俺がそれに苦しみ悩むようになるのはもっと先の話し
それまでは、摩訶不思議な出来事の連続だった。
まるで過去に弄ばれているかの如く。
・
いきなり―
内「なぁ今度2人っきりでデートせぇへん」
北「はあっ?」
そんな事を言い出したり。
内「今のうちやし ニヤッ」
北「何が」
内「なんでもあらへんわ」
時々、考え込むような仕草をして。
内「北山」
北「んっ?」
ギュッ!
北「うわっち!?なんなんで」
急に、抱きしめて来たかと思ったら。
内「俺が護ったる」
えっ?
耳元で、小さな声で言った内の言葉が妙に引っかかって。
護る?内が俺を…
それは遠い記憶の中で閉じこめられていたものが甦ってくるような感覚。
内「遠慮せんと頼って構へんから ニコッ」
ドキッ!
ちょ、ちょーっと待った!なんで俺トキメイてるんだよ。
おかしいじゃん相手は内だぜ。
握られた手から、伝わってくる暖かな温もり。
北「ばっ、バカ、いきなり手を繋ぐんじゃねぇわ」
内「いいやん仲良しなんやから クスッ」
ありがとな―
なんにも知らなかった俺、いや思い出せていなかった自分。
そんな俺を心配し、さり気なく傍にいてくれた内。
“藤ヶ谷と、約束したからな”
それって前世でのことだろ
“あいつが思い出すまでは俺が代わりに、そう思っただけや”
その後だって、気に掛けてくれてたじゃん。
“当たり前や俺が唯一前世で本気で惚れたやつなんやで”
あの時お前が支えててくれたから。
俺は、自分を持ち堪えられていられたんだ。
“大切なダチやし”
あぁ、これからもずっとな
少しずつ自分の周りで何かが変わろうとしていた。
内「なんなら一緒に泊まったろか」
北「自分ち帰れ」
内「はいはい、そんじゃーまた来る北山」
忍び寄る慟哭の足音と共に
それでも藤ヶ谷、俺は怖かったんだ。
お前をまた失ってしまうのが。
もう二度と、あんな悲しい思いしたくはない。
そう思う自分の気持ちが、最愛の人を拒み続ける。
切なく心を震わせ…
人は、前世と同じ道を歩んでしまうものなのか?
それとも違った運命が待っているのか?
誰か教えてくれ。
どうすれば、そうならずに済むのかを。
俺がそれに苦しみ悩むようになるのはもっと先の話し
それまでは、摩訶不思議な出来事の連続だった。
まるで過去に弄ばれているかの如く。
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