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[現代版] 天使と悪魔

第10章 慟哭の記憶③

・屋良side

あの日―



屋「亮太、江田ちゃん何処だ」

江田「ここにいます」

山「屋良にぃ」

屋「ハッ、良かった2人とも無事か」

山「はい」

屋「龍也と顕嵐(アラン)は」

江田「大丈夫です」

屋「こっちへおいで顕嵐」



とつぜん何者かに襲われた部落。



屋「よーし、いい子だ心配するな ニコッ もう大丈夫だからな」

山「みんなどこへ行っちゃったんだろう?」

江田「長たちは無事でしょうか」



俺達は気がつくと自分たちだけが、そこに取り残されていて。



屋「いいか、俺から絶対に離れるんじゃないぞ」



あげく得体の知れない化けもんが、潜んでいる気配を感じ。



江田「屋良にぃ」

屋「江田ちゃん龍也をしっかり抱いていろ」

江田「はい」

屋「亮太は顕嵐を頼む」

山「来る」



シュッ!



屋「たぁーザクッ」

山「シールド!ハッ、嘘!?」

屋「どうした」

山「屋良にぃ、能力が使えない」

屋「なに!」



シュルシュル―



江田「うっわあぁーっ」

山「ハッ」

屋「江田ちゃん、龍也」



ザバッ!



屋「大丈夫か」

江田「はい、クッ」

山「なんなんだよ、こいつら クッ」

屋「チッ、これじゃあキリがない」



斬っても斬っても押し寄せて来る敵に。



屋「逃げるぞ」

山「逃げるって何処へ?」

屋「2人とも俺が合図したら空へ飛び立て」

江田「えっ、マジですか」

屋「やるんだ、この子達がやられてもいいのか」

山「分かった!キッ」

江田「亮太」

山「江田ちゃん、屋良にぃを信じよう ニコッ」

江田「うん」

屋「行くぞ」

山江「はい」

屋「たぁーっ」



ザクッ、ズバッ!

戦いながら隙を狙い、空へと飛び立ったんだ。



屋「今だ!」



バサッ、バサッ―



山「先に行け江田ちゃん、うっわあぁーっ」

屋「亮太、ザバッ」

山「あ…りが‥くっ…屋良にぃ‥ハァハァハァ」

屋「俺に掴まれ」

山「うん、クッ」

屋「顕嵐をしっかり抱いていろよ」



バサッ、バサッ!



江田「亮太、屋良にぃ」

屋「もっと上だ奴らが届かないところまで上昇するんだ」

江田「分かりました」



バサッ、バサッ!





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