
[現代版] 天使と悪魔
第10章 慟哭の記憶③
・屋良side
山「不思議だよな」
千「わけ分かんね」
江田「うーん」
腫れは引き、亮太も元気となり。
千「で、これからどうする屋良にぃ?」
屋「まだ下手に動かない方がいいだろ」
山「ここは山の中だから、山菜や木の実もある」
江田「水はここに湧いてるし食べもんには困らない」
千「外がどうなっているのか分からないし篭もってた方が安全ってこと?」
屋「あぁ、子供たち3人もいるしな」
山「そうだね」
他の連中がどうなったのか気にはなりながらも。
俺達は、暫くここで様子を見ることにしたんだ。
山「見える?」
屋「いや」
それから、俺は必死で透視しようと何度も試みたんだが。
どのくらい経っただろう。
穴の中にいたから日数すら分からず。
屋「にっ、二階堂!?」
その言葉に千賀が反応し。
千「ニカ?ニカがどうしたっていうんだよ屋良にぃ」
山「千賀、落ち着け」
千「ニカあぁーっ」
今でもハッキリとその光景が浮かんで来る。
千「行かなきゃ俺、ニカの所にあいつが独りでこんな状況に耐えられるわけないんだ」
そんなお前を見て思ったよ
千「屋良にぃお願い行かせて頼むって」
こいつにとって、二階堂は何よりも大切な存在なんだってことを。
千「ニカ、ニカあぁーっ」
昔も、そして今も―
・
山「不思議だよな」
千「わけ分かんね」
江田「うーん」
腫れは引き、亮太も元気となり。
千「で、これからどうする屋良にぃ?」
屋「まだ下手に動かない方がいいだろ」
山「ここは山の中だから、山菜や木の実もある」
江田「水はここに湧いてるし食べもんには困らない」
千「外がどうなっているのか分からないし篭もってた方が安全ってこと?」
屋「あぁ、子供たち3人もいるしな」
山「そうだね」
他の連中がどうなったのか気にはなりながらも。
俺達は、暫くここで様子を見ることにしたんだ。
山「見える?」
屋「いや」
それから、俺は必死で透視しようと何度も試みたんだが。
どのくらい経っただろう。
穴の中にいたから日数すら分からず。
屋「にっ、二階堂!?」
その言葉に千賀が反応し。
千「ニカ?ニカがどうしたっていうんだよ屋良にぃ」
山「千賀、落ち着け」
千「ニカあぁーっ」
今でもハッキリとその光景が浮かんで来る。
千「行かなきゃ俺、ニカの所にあいつが独りでこんな状況に耐えられるわけないんだ」
そんなお前を見て思ったよ
千「屋良にぃお願い行かせて頼むって」
こいつにとって、二階堂は何よりも大切な存在なんだってことを。
千「ニカ、ニカあぁーっ」
昔も、そして今も―
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