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[現代版] 天使と悪魔

第11章 記憶の欠片

・塚田side

最期の記憶か…



五「塚ちゃん迷ってるの」

塚「いや思い出さなければ先へは進めないのは分かってるんだけどね」



なぜ横尾はあんなことを?あいつの記憶と俺の記憶。

どう考えても共通点があるようには思えないし。

宮田の話しによると、薮と横尾が戻って来たとき俺らは既に。



五「怖い?」

塚「えっ」

五「俺は怖いよ」

塚「五関」

五「怖くない方がおかしいだろ」

塚「でも」

五「んっ?」

塚「横尾も言ってたようにそれぞれが乗り越えなければ意味がない」

五「そうだね」



未だハッキリとは分かっていないあのときの敵。

そいつが、また襲って来るんだとしたら。



塚「今の俺達じゃ勝てないのは分かりきっているし」



だから、これは試練なのかも知れないと。



塚「一緒にやらない」

五「塚ちゃん」

塚「北山のネックレスに、触れば思い出すんでしょ」

五「いいのか?」

塚「俺と五関はシンメ今までだって、共に乗り越えて来たじゃん」

五「2人でなら怖くはないそう言いたいんだ?」

塚「ニコッ」

五「分かった、フッ」



と、その時チャイムが鳴り



塚「誰か来たみたいだね」

五「あぁ」

塚「はーい、どなた?」



俺がインターホンから話しかけると。



橋「ハッシーだよ開けて」

五「えっ、良亮?」



ガチャ!



塚「どうしたのハッシー」

橋「塚ちゃん ニコッ」



ギュッとこいつは俺に抱きついて来て。



塚「ちょ、おい」

五「塚ちゃん見て、良亮が持っているのって」

塚「白い羽根」



そっか、思い出しちゃったんだ。

出来ればハッシーは、巻き込みたくなかったんだけどな。

そうはいかないってわけ。



五「とにかく上がれば中で話そ」



バタン―



橋「それで健人から羽根を貰ったら」



それからハッシーは俺達にその経緯を話して聞かせてくれる。

しかし、なんであの2人が

随分と予想外のところから来たもんだよ。





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