テキストサイズ

[現代版] 天使と悪魔

第12章 勇気と決意

・二階堂side

2015年 1月5日から8日まで。

横浜アリーナで行う、新春イベント Thank youじゃんの前日。



ニ「そっか塚ちゃんとごっち思い出したんだ」

横「あぁ、詳しい事は次に集まった時に話してくれる事になっている」

千「また辛い話しになるんだろうな」

横「今度はお前らの番だ、まだ決心はつかないわけ」



分かっている…



千「俺は記憶を取り戻した時その先のことや皆のことを知りたいと思った」



けど、やっぱり怖いんだ。



横「今は?」

千「すっげー怖くて堪らない」

横「そうだろうな、誰だって自分がどうやって死んだかなんて知りたくはない、だが」

ニ「勇気を振り絞り」

千「乗り越えなければならないっていうのなら」

横「前へ踏み出すしかないってことさ」



それにしても。



ニ「ガヤは?」

横「んっ?」

ニ「なんで今まで思い出しもしなかったんだろ?」

千「それは俺も思った宏光にあげたネックレスって、最初はガヤさんが見つけた物なんだろ」

横「あぁ」

ニ「ってことは確実に触ってるはずじゃん」

横「まぁーな」

千「身に付けてる宏光は、もっと不思議だ」

ニ「ミツ、このままだなんてこと」

横「それはないんじゃないか」

千「なんでそう思うの」

横「俺の勘、フッ」



なんだ結局のところ、わったーも分かってないって事か。



横「で、どうする」

ニ「やるよ」

千「俺も」

横「悪いけど五関たちの時みたいに御膳立てはできない2人とも自力でやれ」

ニ「しなきゃならないっていうのなら」

千「頑張るしかないっしょ」



翌日―



ニ「いいか健永、ポイントはこことココそれから」



俺と千賀は、イベント中を利用して。

なんとかミツのネックレスに触ろうと策を練った。

しかし―

どうして、そんな嬉しそうな顔をし逃げてくんだよ。



千「にっ…ニカ‥ハァハァハァ…こりゃ結構‥手強いや」



ミツったら。

俺たちが追いかけると笑いながら走って行ってしまい

あげくにそんな俺らの後ろをガヤが。

まるで“お前ら北山に手を出すんじゃねぇ”

みたいな勢いで追いかけて来るし。



千「ひぇーっ、ドヤ顔ガヤさんだぁ」



タマは逆に傍観者と化し。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ