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[現代版] 天使と悪魔

第12章 勇気と決意

・藤ヶ谷side

それから、イベントも終わり暫く経ったころ。



北「なぁ藤ヶ谷」

藤「んなに?」

北「ちょっと確かめて貰いたい事があるんだけど」



小首を傾げながら、北山がそう言って来て。



北「この石、色が薄くなってね」



その手に持っていたのは、わたと俺の2人して誕生日プレゼントにあけだネックレス。



北「俺の気のせいかもしれないんだけどさ、なーんかそんな感じがするんだわ」



今ならそれが、なんなのか分かる。



北「もっと、真っ赤だったような気がするんだよ」



これはダーク族の長のものである証しの石。

俺が前世でこいつにあげた



藤「そうか?」



赤くなってしまったのは、俺の血を浴びたからだろうとわたは言っていた。



北「まっ、あんま気にしなくてもいっか」



でもそれにはちゃんと意味があったことを俺達は後で知ることになる。

封印そういった言葉があるが…

この石がどんな経路で今の世に存在しているのか俺らには分からない。

だがその力を発揮するにはあることが重ならないと。

今のような事は起きなかったみたいだってことを。

つまり―



北「ふ・じ・が・や」

藤「今度はなに?」

北「別に、ただ名前を呼んでみただけだわ」

藤「はっ?クスッ」



俺が触れた事により封印が解け。

わたを始めとし、みんなの記憶を甦らせる効果を発揮した。

北山が持つことで更にそれは輝きを増し。

そうだろう事に気づいたのは。

この石の色が、元の水色に戻ってしまったときだったんだ。





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