
[現代版] 天使と悪魔
第13章 慟哭の記憶④
・北山side
北「はぁ」
鏡に映る自分の顔を見つめながら口から溜め息が漏れる。
もう何回目だろう…
内「北山どないしたん切ない声を出して」
別にそんなんじゃないんだけどさぁ。
北「なぁ内」
内「んっ?」
北「やっぱいいや」
内「聞きたいことがあるんなら遠慮せず言いや」
北「‥‥‥」
内「なんかあったん」
北「いや、ハァ」
ただ、あいつ。
藤ヶ谷にいきなりキスされただけだわ。
内「そういえば、藤ヶ谷も今日は様子がおかしかったよな」
北「そっ」
内「なんや知らんが元気がなくボーッとしとった」
北「ふーん」
内「気にはならんの」
北「あいつの場合は、自業自得だから仕方ないんじゃね」
内「どういう意味」
だってよ。
理由を聞いてもなんも言わないから話すまで口きかねって言ってやったんだ。
だからだろ。
内「お前ら俺がいない間になんかあったんとちゃう」
北「別にないって」
内「ホンマか?」
北「しつこいぞ内たいしたことねぇよキスなんかさ」
内「きっ、キスされたんか藤ヶ谷に」
北「へっ?」
なんでこいつ分かったんで勘が鋭いやつだなぁ。
北「だっ、誰がキスしたって!するわけないじゃん、男同士で」
内「今お前が自分で言ったやん」
北「言ってないわ、えっ?言った俺」
内「相当、重傷みたいやなまるで恋煩いでもしているみたいや」
こっ、恋いぃーっ
北「んなにアホなこと言ってるんだわ」
内「でもな北山、溜め息をつきながら自分でどこ触っとるんか気づいてる?」
北「なにが?」
内「やっぱ気づいとらんかったんやな」
北「だからなに?」
内「ここやココ、唇」
北「‥‥っ」
むっ、無意識だって…特に意味はない‥とは思う。
内「心は反応してまうもんなんやな思い出してなくとも」
北「なんのこと?」
内「今は気にせんでもええ」
北「???」
内「ただ、これからも困惑する事があるかもしれへんが、そんな時は独りで抱えとらんと俺に話してみたらどうや?ニコッ」
これからって―
そう何度も、こんな事されてたまるかってんだ。
内「なんでも、受け止めてやるから、ニコッ」
北「なら聞いてもい?」
内「構わへんで、フッ」
・
北「はぁ」
鏡に映る自分の顔を見つめながら口から溜め息が漏れる。
もう何回目だろう…
内「北山どないしたん切ない声を出して」
別にそんなんじゃないんだけどさぁ。
北「なぁ内」
内「んっ?」
北「やっぱいいや」
内「聞きたいことがあるんなら遠慮せず言いや」
北「‥‥‥」
内「なんかあったん」
北「いや、ハァ」
ただ、あいつ。
藤ヶ谷にいきなりキスされただけだわ。
内「そういえば、藤ヶ谷も今日は様子がおかしかったよな」
北「そっ」
内「なんや知らんが元気がなくボーッとしとった」
北「ふーん」
内「気にはならんの」
北「あいつの場合は、自業自得だから仕方ないんじゃね」
内「どういう意味」
だってよ。
理由を聞いてもなんも言わないから話すまで口きかねって言ってやったんだ。
だからだろ。
内「お前ら俺がいない間になんかあったんとちゃう」
北「別にないって」
内「ホンマか?」
北「しつこいぞ内たいしたことねぇよキスなんかさ」
内「きっ、キスされたんか藤ヶ谷に」
北「へっ?」
なんでこいつ分かったんで勘が鋭いやつだなぁ。
北「だっ、誰がキスしたって!するわけないじゃん、男同士で」
内「今お前が自分で言ったやん」
北「言ってないわ、えっ?言った俺」
内「相当、重傷みたいやなまるで恋煩いでもしているみたいや」
こっ、恋いぃーっ
北「んなにアホなこと言ってるんだわ」
内「でもな北山、溜め息をつきながら自分でどこ触っとるんか気づいてる?」
北「なにが?」
内「やっぱ気づいとらんかったんやな」
北「だからなに?」
内「ここやココ、唇」
北「‥‥っ」
むっ、無意識だって…特に意味はない‥とは思う。
内「心は反応してまうもんなんやな思い出してなくとも」
北「なんのこと?」
内「今は気にせんでもええ」
北「???」
内「ただ、これからも困惑する事があるかもしれへんが、そんな時は独りで抱えとらんと俺に話してみたらどうや?ニコッ」
これからって―
そう何度も、こんな事されてたまるかってんだ。
内「なんでも、受け止めてやるから、ニコッ」
北「なら聞いてもい?」
内「構わへんで、フッ」
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