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[現代版] 天使と悪魔

第13章 慟哭の記憶④

・塚田side

そうか、この2人いっしょに。

二階堂と千賀が自分たちの最期の瞬間を話し終えると

部屋の中は、シーンと静まりかえり。

暫くは誰も口を開こうとはしなかった。

数分後―



横「俺が自分の最期を思い出したとき宏太が流星たちと一緒にいる光景が目の中に浮かんで来たんだ、あれは」



たぶん二階堂と千賀がいなくなったあと。

なんらかの形で大倉たちと合流できたから。

つまり―



横「ありがとニカ、健永」

二「わったー」

千「横尾さん」

横「お前たちのお陰で2人は助かったようなもんだよ」



エヘヘっと嬉しそうに笑う2人。



宮「俺のときはタマの姿、自分の死を知って泣く」

玉「あのとき宮田が見えたから俺は死ぬのが怖くなかったのかも知れない今ならそれが分かるよ」

宮「タマ ニコッ」

屋「俺には何も見えなかった、フッ」

山「屋良にぃ」

屋「だが亮太おまえが傍にいた、それだけで十分だと思っている、ニコッ」

山「俺は」

千「なに?」

山「心配かけてゴメン」



誰の胸の中にもある想いが自然と口から溢れてく。



山「あれから思い出したよ自分の最期」

千「そうなの」

山「でも大丈夫、屋良にぃが傍にいてくれたから」

五「じゃあ受け止めることが出来たんだね」

山「うん ニコッ」

ニ「良かったな健永」

千「あぁ、フッ」



それは2人の話しを聞いて

辺りを重い空気が包み込みながらも。

それぞれが確かに繋がっていたことを改めて、感じたからなのかもしれない。





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