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[現代版] 天使と悪魔

第13章 慟哭の記憶④

・河合side

この日、トッツーの状態は更に悪化してしまい。



戸「うっ、嘘だあぁ」

河「トッツー」

戸「かっ…河合‥俺…横尾も殺しちゃったみたい」

河「なっ」



まさかあのときの光景まで見せられてしまったのか。



戸「もっ…ダメ‥みんなと一緒に…なんかいら‥れない…クッ」

河「そんなことはない」

戸「化けもんなんだ俺は」

河「違う、トッツーはトッツーだろ」

戸「だっ…て、手が」

河「ねぇーってば、そんなもん」

戸「あるさこの身体の中にそしてまたいつか」

河「ならない絶対、俺がさせたりなんかしない」



ギュッと必死でその身体を抱きしめた。



戸「うっわあぁーっ」

河「トッツー、トッツー」

戸「聞こえる、あいつの声があぁーっ」

河「しっかりしろ」

戸「役目を…果たせ‥役目…それっ‥てなに…こっちでも同じ事をしろって言うのかよ」



だがそれを振り払ってまで暴れまくるトッツーに手の打ちようがなく。



戸「嫌だ嫌だあぁーっ」



奴によって植え付けられた前世の記憶は。

トッツーの中で実体化し、罪悪感を引き起こしてしまっているみたいで。



戸「助けて、助けて河合」



その恐怖と苦しみは半端なもんじゃないのは傍で見ている俺にも分かってよ。



河「なっ、落ち着けって!大丈夫だから」



同時にどんなに抵抗しても自ずとやる事になると。

奴は過去の映像を見せる事によりトッツーの精神状態を追い込んで行き。

その結果―



戸「くっ…ハァハァ‥横尾の血が…ああっ‥俺が…刺し‥た…あいつを…ガクガクッ」



もう限界だ、このままじゃ





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