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[現代版] 天使と悪魔

第14章 慟哭の記憶⑤

・横尾side

部落が襲われたとき。

塚ちゃんとハッシー、五関に健永・宮田・裕太が引き込まれた場所は。

確かに、妖魔の幻想によるもの。

これだけは分かっている。

しかし、襲って来た奴らは得体の知れない化けもん。

こいつらの正体が分からなければ先へは進めないってことか。

塚ちゃんをやったのもそのうちの1人なんだろう。

あいつらが、一体どこから降って沸いて来たのか。

少しだけ見当がついている



塚「横尾、こんどは俺から聞く共通点ってなに?」

横「今から話すよ」

ニ「わったー」

横「ちょっとキツイ内容になるけどいい?」

玉「今までのだけでも十分にキツかったじゃん」

宮「俺達なら大丈夫だよ、横尾さん」

千「もうこうなったら何でもドンと来いって感じ」

山「なんでもっていうのは」

屋「それくらいの気合いで聞くって言いたいんだろ?こいつは」

千「おう」

藤「お前ら、なんだか知らないが逞しくなったな」

塚「自分の死を乗り越えたからだよ、きっと」

藤「死か」

屋「大丈夫だ藤ヶ谷お前にはみんながついている」

横「そんな不安そうな顔をするな、フッ」

藤「わた、屋良さん」

ニ「みんな一緒だよ」

千「もう離ればなれになんかなったりしない」

山「その為に俺達は」

五「こうしてここにいる」

宮「ともに乗り越え」

玉「ミツを大切な仲間たちを護り抜く為に」

藤「みんな、フッ」



そうだな。

負けるわけにはいかないんだ絶対!

そして俺はこいつらに自分の最期を語り始める。

解決の糸口は、自分たちの記憶の中にある。

そう信じて―





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