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[現代版] 天使と悪魔

第14章 慟哭の記憶⑤

・戸塚side

最初は、なにが起きたのか分からなかった。



河「なんにも分かってない俺は俺にとってトッツーはなぁ」



河合にとつぜん押し倒され

“えっ、ちょ、なに!?”

どうしたらいいか分からず困惑していると。



河「俺が護ってやる、なっトッツー」



今度は…



「大丈夫そのまま彼の愛を受け入れなさい」



自分の中で誰かの声がし。



「あなた達は、前世で愛し合っていたのよ」



前世で俺と河合が?貴方はいったい。



「私は、その前世で貴方を生んだ者その先にある道は険しいけれど彼と一緒なら今度こそ乗り越えられるはず、だから」



どういうこと?



「ほほう、これは驚いた。お前も転生していたとは」

「貴方の思い通りにはさせない、この子は私が護ってみせます」

「何が出来る、たかが普通の人間と化したお前に」

「それでも」

「失せろ、でなければ消し去るのみ」

「祥太、祥太、これだけは覚えといて貴方は誰も殺してなど」

「黙れ!」

「きゃあぁーっ」



なに、なんなんだよ今のは



「忘れろ、お前は俺の言葉だけを聞いていればいい」



その瞬間、自分の身体の中へ硬いものが入って来るのを感じ。



戸「うあっ」

河「愛してる、愛しているんだトッツー」



かっ、河合…クッ!



「そうだ、それでいい快楽に溺れ覚醒しその力を我に捧げろ誰にも邪魔はさせん」



ギシッ、ギシッ!

声が…遠退い‥てく…あの人の声が。



「祥太あぁ思い出して本当の自分を」



本当の…自分?



「お前は化けものだ仲間を裏切り殺した」



違う、ちがあぁーう!



戸「河合、河合いぃ」

河「傍にいる、ずっと一緒にいるから」



ギュッ!

俺は何がなんだか分からないまま。

縋るような想いでその身体にしがみつく。





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