テキストサイズ

[現代版] 天使と悪魔

第2章 記憶の連鎖①

・二階堂side

横「後で終わってから話がある」



わったーにそう言われ。

千賀、前世での俺の血の中には魔王の血が流れていた

なーんて事、実は俺まったく知らなかったんだよね。

あのときミツは何も教えてくれなかったから。

でも当時―



二「うおおぉーっ」

千「まただ、宏光、宏光、早く来てぇ」



暴走する力を抑えきれなくて、その都度ミツが。



北「ったくよ、いい加減に覚えろって」

二「ごめん」

北「はぁ、まぁニカが暴走する時は大体が千賀や自分の子または俺に関して何かあった時なんだけどな」



愛情の表れなんだと苦笑いしながら言っていたっけ。

それから、なんとかコントロールできるようになろうと。



屋「んっ?修行させて欲しい」

内「なら、やったるか」



この2人に頼んだんだけど全然ダメでさ。

あれ?どうしたんだっけか

まだ欠けている記憶、それはそれぞれがどんなふうに命を落としたか。

あの混乱の中―

全ての者達が一緒に行動を起こしたわけではない。

みんな自分らの事で精一杯だったから。

気づくとバラバラになってしまっていて。

何処でどう仲間たちが命を絶ってしまったのかも知らないまま。

各自がその炎を消してしまっていたから。

悲しみとやるせなさを抱え

それがこの世に転生し陰を落として行くことになろうとは思ってもみなかったんだ。

過去と今の自分に悩み苦しみながら―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ