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[現代版] 天使と悪魔

第17章 様々な葛藤

・藤ヶ谷side

藤「そんじゃあ俺も、ちょっと行って来る」

千「どこへ?」

ニ「聞くだけヤボってもん決まってるじゃん健永」

千「あっ、そうか、クスッ」

横「リハまでには、戻って来いよ」



けど、それは後で分かる事になる。



藤「おう」



ふだん内は、俺達と一緒にいるぶん。

屋良さんとは、テレパシーで情報交換をしていたらしいんだが。

パタン―

この日は2人で直に会って話せる貴重な時間だったんだってことを。

北山はトッツーにでも会いに行ったんだろう事は内にも分かっていたし。

だから安心して自分も屋良さんのところへ行けたんだろうな。

と、そのときだった。

廊下を歩いていた俺の視界に空いてる部屋の前で立ち尽くしている。

北山の姿が、目の中へ飛び込んで来たのは。



北「‥‥‥」



あいつ、あんな所で何してるんだ?



北「くっ」



―が、茫然としている姿に声を掛けることが出来ずにいると。

ダッ―

後ろに俺がいることも気づかず行ってしまってさ。

おっ、おい!

何を見て、そんなに驚いていていたんだろう?

俺も気になり覗いてみたら

たっ、タマとみや!こりゃ驚くのも当たり前だ、そう思ってしまう。

そこには床に倒れ込みキスしている2人の姿があったんだから。

北山にとってはかなりショックだったに違いない。

それから、この日はずっと元気がなかった。

が、その日を境にし様子が少しずつ変化してく。

何かを感じ取ったのか。

自分なりに周囲で起ころうとしていることを探ろうとしていたのかもしれない。

その手探りの状態の中で―





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