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[現代版] 天使と悪魔

第17章 様々な葛藤

・河合side

その夜―

収録が終わったあと俺達は一緒に家へと帰って来る。



戸「さっ、先に風呂へ入るね」

河「おう」



バタン!

あれ以来トッツーにはいっさい手を出していなかった

なんつうの…

まだ恋人同士になったとかそんな関係じゃないんだし

記憶も戻っていないのに、俺からなんて出来なくてよ

だってさ、あのときは。

勢いでやっちまったようなものだから。

ガチャ!



戸「河合、いいよ」

河「分かった」



けど浴室の前ですれ違ったとき。

トッツーの身体から、プーンといい匂いがして。

ドッキン!

それだけで、自分のソコが勃っちまい。



河「バカ、まだ早いって」



ポンポンとそれを軽く叩いて諭し。

って、そんな事をしたって鎮まるわけないんだけどさ

気が逸る気持ちを抑えつつ

俺は、手早く風呂を済ませるとトッツーが待つ部屋へと向かったんだ。

しかし―

あいつの方から言って来るなんて思ってもみなかった

そう思いながら…



河「あれ電気を消したの」

戸「う…うん‥」



すると―

先に、ベットの中へ入っていたトッツーがか細く返事をし。



河「そっか」



まるで新婚初夜みたいだなと思いつつ。



河「じゃ、失礼しまーす」



布団をめくりその中へ潜り込むと。



河「えっ、ちょ裸!?」

戸「かっ、河合も脱いで、独りじゃ恥ずかしい」



ギュッ!



河「分かった、でもなんでだ理由を聞かせろ?どうして自分から」



震えた声で、そう言うトッツーが堪らなくて。

思わず抱きしめながらそう聞くと。



戸「河合に抱かれてから、俺おかしくてさ」



うつ伏せになった状態のままでその問いに答えるトッツー。



河「どんなふうに?」

戸「身体が熱くて堪らないんだ特に夜なんか」

河「それって発情してるってこと?」

戸「コクン…でも、他の奴じゃ嫌だし河合じゃなきゃ」

河「トッツー」

戸「普通じゃないよな男に抱かれたいだなんて」

河「そんな事はない」

戸「でも」



グイッ!
      チュッ―



戸「んっ…あっ‥ビクン…ビクン‥かっ…河合」



そして切なそうに言う言葉をキスで遮ると。

トッツーの身体は、とたんに反応し始め。

そんなに欲しかったのか?





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