
[現代版] 天使と悪魔
第18章 不安と兆候
・藤ヶ谷side
内「それより話しがある、隣の部屋がいいんやが少しの間ぬけても大丈夫か」
藤「んっ?あぁ」
俺はソッと起こさぬよう、ベットから抜け出し隣室へと向かった。
藤「で、話ってなに」
内「魔の妖気が漂い始めたこれからなにか起こるかもしれへん、いや確実に起きる」
藤「敵は魔王か」
内「それだけやないみたいや」
藤「‥‥っ」
内「この間の少クラを収録した日の夜からやそうやで」
藤「えっ」
内「屋良さんが妖魔の気を感じ始めたのは」
妖魔だって!?
内「俺も、たぶん覚醒しているハーフはみんな感じてると思う」
藤「ちょっと待て妖魔って言ったら」
トッツーじゃないか。
内「その日から毎日」
藤「続いているのか」
内「それに、なんの意味があるのかは分からへんが」
あの2人が関わっている事だけは確かだと。
内「藤ヶ谷、おまえ暫くのあいだ北山と常に同行しといた方がええ」
藤「それは歌舞伎の稽古中もってこと?」
内「お前が無理なときは、俺や他のメンバーとにかくあいつを独りにするな」
藤「分かった」
内「屋良さんは、なるべく早う2人を呼び出し話しを聞くゆうてた」
もう、悠長には構えていられない。
内の言う通りだった。
ひろはいつ記憶を取り戻してもおかしくない状態だったから。
内「ええか?これからが、俺らの腕の見せどころやで」
藤「北山は」
内藤「絶対に護る」
内「頼むで」
藤「あぁ」
しかし―
ここまで来て、まだ俺達は解決策どころか。
今から何が起ころうとしているのかすら、全く分からないでいたんだ。
あげく戦う力さえ持ち合わせていない。
あるのは、屋良さんの透視能力。
亮太のシールド照史の瞬間移動。
内の能力は、以前から俺達は把握できておらず。
そんな状態の中で事は起きてしまう。
よりにもよって身内からの罠に北山が捕まってしまい
そして絡み合った糸は。
まるで蜘蛛の巣のように、俺達をがんじがらめにして行き。
逃げ場のなくなった怪しい空間で。
頼れるは仲間たちとの絆・愛だけ。
そんな状況下に追い込まれて行くことになろうとは。
このとき内も俺も…
わたや屋良さんですら予想だにしていなかったんだ。
そこへ閉じこめられてしまうまでは―
・
内「それより話しがある、隣の部屋がいいんやが少しの間ぬけても大丈夫か」
藤「んっ?あぁ」
俺はソッと起こさぬよう、ベットから抜け出し隣室へと向かった。
藤「で、話ってなに」
内「魔の妖気が漂い始めたこれからなにか起こるかもしれへん、いや確実に起きる」
藤「敵は魔王か」
内「それだけやないみたいや」
藤「‥‥っ」
内「この間の少クラを収録した日の夜からやそうやで」
藤「えっ」
内「屋良さんが妖魔の気を感じ始めたのは」
妖魔だって!?
内「俺も、たぶん覚醒しているハーフはみんな感じてると思う」
藤「ちょっと待て妖魔って言ったら」
トッツーじゃないか。
内「その日から毎日」
藤「続いているのか」
内「それに、なんの意味があるのかは分からへんが」
あの2人が関わっている事だけは確かだと。
内「藤ヶ谷、おまえ暫くのあいだ北山と常に同行しといた方がええ」
藤「それは歌舞伎の稽古中もってこと?」
内「お前が無理なときは、俺や他のメンバーとにかくあいつを独りにするな」
藤「分かった」
内「屋良さんは、なるべく早う2人を呼び出し話しを聞くゆうてた」
もう、悠長には構えていられない。
内の言う通りだった。
ひろはいつ記憶を取り戻してもおかしくない状態だったから。
内「ええか?これからが、俺らの腕の見せどころやで」
藤「北山は」
内藤「絶対に護る」
内「頼むで」
藤「あぁ」
しかし―
ここまで来て、まだ俺達は解決策どころか。
今から何が起ころうとしているのかすら、全く分からないでいたんだ。
あげく戦う力さえ持ち合わせていない。
あるのは、屋良さんの透視能力。
亮太のシールド照史の瞬間移動。
内の能力は、以前から俺達は把握できておらず。
そんな状態の中で事は起きてしまう。
よりにもよって身内からの罠に北山が捕まってしまい
そして絡み合った糸は。
まるで蜘蛛の巣のように、俺達をがんじがらめにして行き。
逃げ場のなくなった怪しい空間で。
頼れるは仲間たちとの絆・愛だけ。
そんな状況下に追い込まれて行くことになろうとは。
このとき内も俺も…
わたや屋良さんですら予想だにしていなかったんだ。
そこへ閉じこめられてしまうまでは―
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