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[現代版] 天使と悪魔

第18章 不安と兆候

・五関side

五「沙耶、沙耶、いるんだろ開けてくれ」



ドンドンドン!

あれから俺は時間さえあれば、彼女のアパートに来ていた。

どうしても諦めきれずに。

だが、全く反応がなくガックリと肩の力を落とし帰る日々が続いていたんだ。

ふっ、未練がましいよな。

そんなときに聞いた北山の様子。



ニ「前はガヤがミツのことが気になって仕方がないって感じだったけど」

千「今は宏光の方が、なんだか様子が変でさ」

宮「ガヤさんにベッタリとくっついていて」

玉「離れたくないって感じなんだ」



まるで玉森のときみたいに

それってつまり北山は何らかの前世の夢を見始めたってことか?



横「五関、そっちは?郁人とトッツーはどうしてる」

五「郁人は自分が空いてる限りはトッツーの傍にいる今あいつは舞台の稽古中だし」

横「そっか」



北山と同じ4月から始まる



横「なら、今度の31日の火曜こっちへ来れない?」

五「こっちって演舞場に」

横「出来れば、ハッシーや塚ちゃんも一緒に」

五「んっ?」



名目は陣中見舞い。

が、このところずっと北山の傍にいる藤ヶ谷を少しは休ませてやろうという。

横尾の気遣いだった。



五「いいけどそんなに大勢で行って大丈夫?」



それと―



横「いっぺんだと大変だし少しずつ時間をずらし」



みんなが集まったところで話しがしたい。

そういうことか。





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