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[現代版] 天使と悪魔

第19章 魔王降臨す

・五関side

10分15分、ほんの少しでも時間があれば。

寝てしまうことで、有名な北山。

だから藤ヶ谷は眠っているのを起こさずに傍を離れたんだろう。

その後で―



山「今、スノーマンや江田ちゃん滝沢くん達が必死になって捜しています」

五「とにかく屋良さん達にこのことを」



が、客席へと戻ったら既に耳に入っていたらしく。



内「嘘やろ、どこにもおらへんやなんて」

藤「北山、クッ」

二「ここ演舞場だぜ」

千「そんなに、広くはないじゃんか」

宮「じゃキタミツは、どこへ行っちゃったんだよ」

玉「それが分からないから焦ってるんだろ」

横「みんな落ち着け」



嫌な予感がした俺は郁人の携帯へ掛けてみたんだが。

何故だか繋がらず。



塚「五関、まさか」

五「あぁ出ない、くっそ」

橋「そんな!?それって郁人とトッツーもってこと」



考えたくはないが、たぶん



屋「マズい」

山「屋良にぃ、魔の気配がする!もしかして北山くん」

玉「ミツが、どうしたっていうんだ」

宮「まさか捕まったなんてこと」

千「そんな」

ニ「わったー、どうしたらいい」

横「くっ」



騒然とする中―



屋「どうやら、あの2人も消えたみたいだな五関」

五「屋良さん」

山「透視してみたわけ?」

屋「あぁ」

塚「じゃ、やっぱり」

藤「トッツーと郁人もか」

内「これは一体、どういう意味なんや」



沙耶…

お前が知らせたかった事とは、この事だったわけ。

答えてくれもう一度、連絡をし俺に。

お前はいったい何者?

忘れていた、いや思い出せていなかった前世の記憶の一部分。

そこに沙耶がいた事を知ったのは…

それから暫く経ってからの事だった。



沙耶「ごめんなさい、あの時はそうするしか道がなかったの」



そう彼女こそが横尾を助けてくれた幻の。

あの声の持ち主だったというわけさ。

そして俺は横尾を見つけた時、その沙耶に会っていたんだよ。

うっすらと、陽の光を受け佇んでいた。





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