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[現代版] 天使と悪魔

第20章 未知の空間

・玉森side

演舞場の楽屋は、そんなに広くはない1つ1つ和室で出来ていて。

大部屋と個室その中で一番広い所が滝沢くんの部屋だった。

いるかな?



玉「失礼します、あれ」

宮「うおっ!?」



何でこの2人が?



松村「玉森くん宮田くん」

高地「おはようございます」

宮「えっ、えぇーっ」

玉「煩い」

宮「いやだってさ」



驚いた!?しかし、何処から入って来たんだろう?



松村「大きな地震があったじゃないですか」

高地「あれ地震じゃないよ揺れてなかったし」

松村「でも物凄い音がした」

玉「それで」

松村「2人で、部屋を飛び出したら」



2人?こいつらデキてるの



高地「ここにいたんです」



どういう事?



玉「とにかく俺ら他の部屋も見て回らなきゃだし」



2階へ行くように伝え。



玉「あっ、そうそう滝沢くんは」

松村「いちど戻って来て」

高地「衣装に着替え何処かへ行きました」

玉「なんの」

松村「鼠小僧だったと思います」

玉「はあっ?」



それから―



宮「けっきょく会えたのは北斗と高地だけだったね」



そのロビーへと行けば。



横「優吾」

高地「兄さーん」

松村「マジで、横尾くんが腹違いの兄貴だったんだ」

高地「そう言ったじゃん」



聞いてないよ。



宮「うっそぉー」

玉「だから煩いって」



わたと高地が前世で腹違いの兄弟だった事は。



薮「俺も初めて知ってさ」



みんな初耳で。



松島「どこで知り合ったんです」

マリ「教えて下さいよ」

玉「この2人」

薮「あっ、渉と地下で拾って来た」

松村「俺が内くんの部落へ行ったらこいつがいたの」

高地「アプローチ凄くってさ」



逆じゃない?



玉「高地って悪魔だよね」

高地「そう」

玉「なのに天使の北斗から」

松村「だってほっとけなかったんだもん護ってあげたいっていうの」



あぁー分かる気がする。

しかし気がつくとどんどん演舞場に集まって来ていて

まるで、降って沸いたかのように。

この場所が、いろんな所と繋がっているらしいと分かったのは。

それから暫くしてからの事だった。

狭いようで広い演舞場。

そこで、新たな試練が待ち受けている事など知るよしもなく。





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