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[現代版] 天使と悪魔

第1章 プロローグ

・横尾side

その昔―

天と地との間には、1つの世界があったという。

そこは名も無い空間、ただし命は育まれていた。

その1つが天使族―

そしてもう1つは、悪魔と呼ばれていたダーク族。

この他にも魔族や…

自然と共有する精霊たちが生息することで成り立っていた不思議な世界。

この石は、そのダーク族の長の持ち物で。

本来は水色だったが、どうして赤く染まってしまったかは分からないという。

最後の持ち主の命が絶たれたとき。

溢れ出た血によって染まってしまったのではないかと言われている。

ふーんってそんな話し信じるわけないじゃん。



横「太輔お前こんなわけの分からないもんミツにあげるつもり」

藤「パワーストーンみたいなもんだろ」

横「はあっ?」



呆れて、開いた口が塞がらない。

すると補佐するかのように店主が言葉を続ける。



店「確かにいわくありげに見えますが、この石を持った者は幸せになれると言われてるんです」



幸せね…

どうせ、よくある売り文句なんじゃないの。



店「これは究極の愛の結晶なんですから」



それこそ意味が分からないよ。



横「で、買うの」

藤「だから、わたにも見て貰いたかったわけ」



太輔は言う―

あげたい相手に対し、強い想いがある2人のうち。

1人は石もう1人はネックレスの部分を選びコーディネートして合体させ。

ぺンダントとして作り上げる事で、それを貰った人が持ち歩いている限り。

どんな災いからも、護ってあげることが出来るらしい

それって…

今から少し前の話し理由は分からないが。

ミツが何者かに襲われた事があった。

たまたま偶然そこを太輔と健永が通り掛かり難を逃れたが。

犯人はまだ捕まっていない



藤「なぁ頼む」

横「太輔」

藤「気休めかもしれない、けど俺は」

横「分かったよ」

藤「わた」

横「それで、少しでも安心できるっていうのなら付き合ってやるさ」

藤「ありがと」



たが、この日を境に俺達は不思議な現象に悩まされる事となる。

まるで運命に導かれたかの如く。

全ては、生まれ落ちたときから出会うことが決まっていたのか?

“過去と現代”その狭間の中で翻弄されながら。

やがて知ったのは…

天使と悪魔という不可思議な世界だった。






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