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・藤ヶ谷side

河「よし、今度こそ」



くっそぉーこうなったら、飛び降りるしかない。



山「藤ヶ谷くんシールドの範囲から出たら危ない」



ダッ！



藤「郁人よせ死んだらダメだ郁人おぉーっ」



ドタッ！



河「うっわあぁーっ」



それはイチカバチかの賭けだった。

ギュッ―

勢いつけて飛び降りた俺はそのまま郁人の身体の上へとのし掛かり。

その瞬間、身体を抱きしめ



河「太…輔‥」



思ってもみなかったことに茫然としてしまってる郁人



藤「バカやろう何やってるんだよお前は！」

河「どうしてここが？ハッ照史か」

藤「死んでどうする」

河「仕方ねぇじゃん」

藤「トッツーを助ける為って言いたいんだろうが通用しないぞ」

河「なっ」



そんなことしたって、あいつは喜ばない。

なんでそれが分からないんだ、お前は。

が、郁人は…



河「頼む、やらせてくれ」



そう言ってバタバタと暴れ出し。



藤「絶対にさせねぇ」



俺も負けじと押さえ込む。



河「離せ太輔！」

藤「冗談じゃない、大切なダチが死のうとしているのを黙って見てられるか」



と、２人で押し問答をしていたら。



山「河合くん今、屋良にぃから連絡があってトッツー無事救出したって」



そう亮太が上から叫び。



河「それマジで！」

山「うん塚ちゃんと出口の所で待ってるからすぐ来るように伝えろってそう言って来た」

藤「屋良さん、ありがと」

河「ぁ､ああぁ､ﾍﾅﾍﾅ」



とたん安心したのか郁人はへたり込むように座り込んでしまい。

そして―



藤「大丈夫か？ﾌｯ」



俺が手を差し伸べると。



河「こっ、怖かった！ほんとはすっげぇ怖くてよ」

藤「ふっ、世話かけやがってったく」



だが、これで一安心。



藤「みんなの所へ帰ろ」

河「あぁ…ﾌｯ」



そう思い立ち上がった次の瞬間。



「そうはいかん、逃すものか」



なに!?

いきなり後ろから声がしたかと思うと。



山「２人とも逃げて」



黒い塊のようなもんが襲い掛かって来やがってよ。



藤「郁人！」

河「太輔！」



ダッ―

その勢いは凄まじく俺らは今にも中へと包み込まれそうになり。





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