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・藤ヶ谷side

屋「出口を開けろ」

桐山「はいさ」

屋「お前ら先に行け」

塚「ほら河合」

河「うっ、ありがと」



まず塚ちゃんと郁人が。

トッツーの身体を抱え穴を通り抜け続いて俺に桐山。



屋「亮太、フォースを全開にする」

山「分かった」

屋「タアァーッ」

山「シールド呪縛魔法」



バシッ、ピキピキッ！

すっげぇーこの２人!?こんなことも出来たのか。



桐山「早よう出て来て２人とも」



桐山が言うと、屋良さんと亮太は飛び出して来て。

俺達はこうして無事、全員が脱出する事に成功したんだ。



屋「…っ、ﾊｧﾊｧ」

山「屋良にぃ」

河藤「屋良さん！」

塚「大丈夫？」



―が、とたん床に膝をつき辛そうな屋良さん。



屋「心配…するな」

藤「でも」

桐山「フォースを大量に、使い過ぎただけやし」

塚「フォース？」

山「屋良にぃの、前世での得意技だよ」

河「なにそれ」

桐山「自分の生命力を魔力によって気砲に変え風圧と共に手から出し攻撃する技の事や」



あれが…



屋「内に頼めば‥回復して貰える…だから」



なんて人なんだ俺達はこんな凄い人を前世で敵に回していたのか。

東と西の兄貴―

そう呼ばれていた２人の力は計り知れないと言われていたが。



屋「くっ、それより」



それがどんなものなのか、知らないでいた。



屋「藤ヶ谷おまえ」



もしかしたら内にも俺らの知らない能力があるのかもしれない。



屋「早く…北山の所‥へ…行ってやれ」

藤「屋良さん」

屋「待っていると思うぞ」

藤「はい」



が、そんな俺達の横では。



深澤「滝沢くんここなんですか」

岩本「地下じゃん、見れば分かるだろ」

阿部「その地下で何をやるんです」

滝「んっ？鬼ごっこ」

宮舘「はっ？」

滝「よーし始めるぞ」

渡辺「鬼って誰？」

滝「深澤に決まってるだろ」

深澤「えぇージャンケンで決めましょうよジャンケンで」

佐久間「逃げろー」

滝「捕まったら罰ゲームな」

深澤「ちょ滝沢くーん」

一同「あはははっ」



幸せな奴らだよなぁ、ﾌｯ

そう思いつつ俺は、ひろが待つ部屋へと急ぐ。

今度こそ、その愛しい身体を思いっきり愛してやる為に。

全ての仲間達の願いと共に





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