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[現代版] 天使と悪魔

第3章 慟哭の記憶①

・横尾side

妖魔の幻想に襲われたのか



宮「俺達は取り合えず内くんの部落へ行こうって事になり」



宮田の話しは続いてく。



宮「そこには二階堂もいるし」



術が解けたとき太輔とミツ

亮太や江田ちゃん屋良さん達は見当たらず。



宮「何となくそこへ向かう気がしたからなんだけど」



トッツーと郁人の声がしたって事は。



宮「着いた時にはまだ誰も来ていなくてさ」



自分の脳裏にあの時の光景が甦って来る。

そう俺を刺したのは。



宮「横尾さんどうかした」

横「んっ?あぁ、なんでもない続けて」



やはり根本的なことは郁人とトッツーが、記憶を取り戻さない限り。

分からないみたいだな。

突然の出来事に、内が驚いたのは聞くまでもなく大体の想像がつく。

俺達は平和ボケしていたのかもしれない。

ミツはトッツーがなにかに悩んでいるみたいだって事には気づいていたようだが

全てが丸く治まった事で、それも。

もう心配いらないと踏んでしまったんだろう。

透視能力がある屋良さんでさえ油断していた。

そんな、気のゆるみに付け込んで奴らは襲って来たってわけだ。



宮「でも、すぐあいつらが追いかけて来て」

横「それって、得体の知れない化けもんのこと?」



そう聞くと、コクンと頷く宮田に俺は驚く。

つまり幻想の中の生きものじゃなかったって事か。



内「マズい、ここには子供たちも仰山おるんや」

二「内くん」



内の部落は、ハーレムからカップルだらけの場所へと変わっていた。



桐山「どないする?」



そのため小さな子供たちも住んでいる。



千「ごめんなさい、俺達が来ちゃったから」

内「そんなんは気にせんでもええっ」

玉「でも」



その子たちを含め、全員を避難させるのは至難の業だったに違いない。





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