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・橋本side

俺と塚ちゃんは改めて郁人を説得すべく２人の部屋に来ていた。



河「そっか、宏光が」

塚「けど、もう大丈夫」

橋「今頃はきっと」

河「そんな大変なときに、あいつ俺のことを」

塚「当たり前じゃん、ダチなんだからさ」

河「太輔には、感謝してもしきれないわ ｸｯ」

塚「だったら、勇気を出して」

橋「あいつを倒すには２人の記憶と力が、絶対不可欠なんだ」

河「くっ」

塚「しっかりしろよ河合」



不安はみな同じ。

誰もが、大切な人をなくす恐怖に怯えている。



河「でもそれってトッツーの記憶を」



と、そのとき。



戸「構わないよ俺は」

河「‥‥っ」

塚「トッツー」

橋「目を覚ましていたんだ」

戸「少し前に…ね‥」

河「気分はどう？どこも、悪くはない」

戸「うん」

河「良かった、ﾌｯ」



郁人―



戸「俺もみんなの事が知りたいし」

河「おまえ」

戸「こんな事が起きてからずっと、自分を責め続けて来た」

橋「違う、トッツーは何も悪くはない」

戸「ハッシー」

塚「俺を殺したのは魔だ」

河「それ本当か」

塚「河合まで、トッツーだと思っていたのかよ」

河「だってさ」



すると、トッツーは。



戸「あ…りがと塚ちゃん」

橋「トッツー」

戸「１つ気持ちが楽になった、ｸｯ」

塚「そうやって、少しずつ背負っている重荷を下ろして行けばいいんじゃない」

戸「えっ？」

塚「辛いことや悲しいこと目を背けたくなる事もあると思う」

河「‥‥っ」

塚「だけど俺達が仲間ダチである事になんら変わりはないんだから」

橋「塚ちゃんのの言う通りだよトッツー､ﾆｺｯ」

河「くっ、ありがとな２人とも」

塚「だから当然だって言ってるじゃん、ﾌｯ」

河「うん､うん､ﾋｸｯ」

橋「あらら郁人の顔、涙でグシャグシャ」

河「俺も、おまえらが大好きだ ﾋｯｸ」

塚「はいはい､ｸｽｯ」





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