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[現代版] 天使と悪魔

第3章 慟哭の記憶①

・宮田side

内「宮田これを持っとき」

宮「内くん」

内「二階堂お前もや」

二「俺も戦うの?」

内「お前もダーク族の戦士やろ、いざという時は大切なもんを自分で護らなあかん、それが俺ら一族の誇りちゅうもんや分かるな」

二「うん」

内「宮田も玉森と自分の子から絶対に離れるんやない」



と、そのとき。

シュシュルシュル、ドッカァーン!

物凄い土煙が、爆音と共に上がり。



橋「塚ちゃん、クッ」

内「みんな急ぐぞ、早よう誘導してくれ照史」

照史「はいよ内くん」

宮「くっ」

玉「俊、行くよ何やっ…」



俺でもそうしていたと思う



宮「俺は、タマに嘘をついた最大の言ってはいけない嘘を!クッ」



だからそんなに自分を責めないでくれ。



宮「タマを泣かせ、傷つけ悲しい思いさせてしまったんだ」



あいつだってお前の気持ちを知れば許してくれるはずさ。



宮「二度と取り返せない」



でも俺達は、今もこうして共に生きている。



宮「あんな辛い思い、もうさせたくはないんだ」



だったら、これからもずっと離れず傍にいてあげな。



宮「もぉ、沢山なんだよ!うっわあぁーっ」



宮田の悲しみ慟哭が、その涙と一緒に俺の心の中へも突き刺さり。

黙って抱きしめてやると。

少しずつこいつは落ち着きを取り戻してく。

だいじょうぶ、お前は独りじゃないから。

いやもう独りにはさせないみんなが傍にいる。

俺たち仲間全員が―





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