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[現代版] 天使と悪魔

第27章 幻獣の少女①

・五関side

未だに存在が定かではない少女と言われる幻獣の化身

あの世界で女は珍しい。

精霊の類いか魔族しかいないからだ。

にも関わらず…

本当に生まれ変わっているのだとしたら。

まさか、そうなのか?

だったら納得がいく、何故あいつがあの店にいたのか

トッツーのことを気にかけていた理由も…



内「五関どないしたん?」

五「いや」

内「これからは忙しくなるあてがない中で、捜さなぁアカンのやから」

五「妖魔はトッツーの身体の中にいるんだよな?」

内「そや、ただし覚醒するにはちと時間が必要なんやろ」

五「それってどのくらい」

内「分からん」

五「‥‥‥」



が、あまり時間はない。

それだけは俺達にも分かっていた。

なら―

この際、強行手段を取るしかなさそうだ。

北山には、怒られるだろうけど。

俺は、単独実行に移すことにする。

それから一眠りして。



千「ほら、こうしたら何日目かが分かるだろ」



目を覚まし廊下に出ると。

カレンダーのようなものを壁に貼っている千賀がいて

ふっ…



千「今日は3日目な」

ニ「これからどうする?」

千「取り合えず」



あんまり遠くへ行くなよ。

俺は、そのままトッツーと郁人の部屋へ向かい。



河「話しってなに?」

五「トッツーは大丈夫?」

河「ぁ…‥」

五「んっ?」



チラッとその方向を見るとそこには。



五「あのまま寝ちゃったんだ クスッ」



郁祥を抱きしめたまま眠っているトッツー。

その傍には、もちろん風磨と勝利もいる。



河「いいよな和むわ」



それを見て、ニヤニヤしている郁人。



河「みんなが、自分の部屋へ戻ってしまったあと」



気持ち分からなくもないが





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