
[現代版] 天使と悪魔
第27章 幻獣の少女①
・藤ヶ谷side
洞窟の奥に湧き出る聖なる泉。
そこに佇むトッツーの姿に幻獣たちはざわめいた。
中性的な天使―
が、その気は確かに化身と同じで以前にも感じたもの
と、そのとき。
沙耶「背後から何者かが」
沙耶さんの身体を掴み泉の中へ引きずり込んだという
沙耶「あれは…あぁ」
五「沙耶」
ギュッ!
ガタガタと震えだす彼女の身体を五関が強く抱きしめる。
得体の知れない生き物。
屋「魔物か」
沙耶「分かりません、思い出したくもない」
五「もういい、クッ」
言葉に出さなくても。
山「酷い、クッ」
内「なんて事をするんや」
俺達には分かった。
「やめて、いやあぁー」
「見よ幻獣たち欲にまみれた主の姿を」
そう彼女は凌辱されてしまったんだ、伝説で言われていた通りに。
そして…
屋「幻獣たちは魔物と化し」
“そうだそれでいい、これよりお前たちの主はこの我ぞ”
沙耶「その声は祥太の中から聞こえ」
だから妖魔に従ったのか。
沙耶「わっ、私は」
ただ見ていることしかできなかったと。
傷ついた心と身体―
聖なる泉は、清らかな澄んだ色を失い。
沙耶「もう、ここから化身が生まれてくる事はない」
彼女と同様に汚されてしまったから。
戸「俺が…ママンを」
沙耶「違うわ祥太あなたが悪いんじゃない」
塚「そうさトッツー」
北「自分を責めても、なんにも変わらないんだぜ」
戸「北山」
北「俺も初めは、でもよ」
藤「その心の弱さに妖魔はつけ込んで来る、そう言いたいんだろ」
戸「藤ヶ谷」
北「強くならなければ俺らはもっと」
奴に立ち向かえるほどの。
誰もがその言葉に頷き彼女も同意するかの如く小さく首を立てに動かす。
・
洞窟の奥に湧き出る聖なる泉。
そこに佇むトッツーの姿に幻獣たちはざわめいた。
中性的な天使―
が、その気は確かに化身と同じで以前にも感じたもの
と、そのとき。
沙耶「背後から何者かが」
沙耶さんの身体を掴み泉の中へ引きずり込んだという
沙耶「あれは…あぁ」
五「沙耶」
ギュッ!
ガタガタと震えだす彼女の身体を五関が強く抱きしめる。
得体の知れない生き物。
屋「魔物か」
沙耶「分かりません、思い出したくもない」
五「もういい、クッ」
言葉に出さなくても。
山「酷い、クッ」
内「なんて事をするんや」
俺達には分かった。
「やめて、いやあぁー」
「見よ幻獣たち欲にまみれた主の姿を」
そう彼女は凌辱されてしまったんだ、伝説で言われていた通りに。
そして…
屋「幻獣たちは魔物と化し」
“そうだそれでいい、これよりお前たちの主はこの我ぞ”
沙耶「その声は祥太の中から聞こえ」
だから妖魔に従ったのか。
沙耶「わっ、私は」
ただ見ていることしかできなかったと。
傷ついた心と身体―
聖なる泉は、清らかな澄んだ色を失い。
沙耶「もう、ここから化身が生まれてくる事はない」
彼女と同様に汚されてしまったから。
戸「俺が…ママンを」
沙耶「違うわ祥太あなたが悪いんじゃない」
塚「そうさトッツー」
北「自分を責めても、なんにも変わらないんだぜ」
戸「北山」
北「俺も初めは、でもよ」
藤「その心の弱さに妖魔はつけ込んで来る、そう言いたいんだろ」
戸「藤ヶ谷」
北「強くならなければ俺らはもっと」
奴に立ち向かえるほどの。
誰もがその言葉に頷き彼女も同意するかの如く小さく首を立てに動かす。
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