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[現代版] 天使と悪魔

第28章 幻獣の少女②

・屋良side

亮太を連れ自分の所へ戻る途中。

気になって宮田たちの部屋の前へ行ってみると。



玉「みっ、宮田」



いい感じの声が聞こえ。

ふっ、どうやら上手く行ったようだな。



山「屋良にぃ」



と、何だかこいつ隣でモジモジし始めてさ。

もしかして、触発でもされたか?



屋「そんなことをしている状況じゃないんだがなぁ」

山「うっ」



ははっ、俯いてしまったよ

が、次に二階堂たちの部屋の前へ行くと。



千「にっ、ニカあぁ」



うわっ、バリバリやってるじゃん。

ってか、こいつら早っ

さっきまで、俺たちと一緒の部屋にいたのにもう。

でも、まさかこの2人は…



橋「つっ、塚ちゃん最初っから飛ばし過ぎ」



あぁーはははっ、なんにも言えない。



山「ねぇ屋良にぃ、どこへ行くつもり?」



いやしかし藤ヶ谷と北山は



北「たっ、太輔、あっ」

藤「ひろ」



お前らもか、ハハッ!



河「トッツー、トッツー」

戸「河合」



もう分かった、みんなどれだけラブラブかってことが

でもなぁ…



山「うっ」

屋「ははっ、チラッ」



こりゃしなかったらイジケそうだ。

まっ、いっか。



屋「行くぞ亮太」

山「うん、ニコッ」



こんな状況だからこそ俺達は、肌と肌で触れ合いたくなるのかもしれない。



山「やっ、屋良にぃ」



もう1度、あの空間を調べてみる必要がある。

北山たちから話を聞かなくとも俺も、そして内も気づいていた。

伝説で言われている魔の血

あれは血ではなくあの池の水ではないかと。

実体のない妖魔に血なんてあるはずもない。

あくまでも心理作戦だったのでは?

きっと…

元凶は負の力が満ちているあの場所。

間違いない。

そしてそれを確かめに行ける者は。



内「俺らしかおらへんやろ問題は山積みやが仕方あらへんて」



確かに。

いざ、そうだとハッキリしても全員で攻めるには難しい場所だ。

が、それでも。



内「時間がないんや、やるしかない」



トッツーの中に妖魔がいないんだとしたら。

操っている元になっているのもあそこ。

だったら、そこを壊滅すれば俺達は元の世界へ戻れる

これからが正念場だった、道が開けるか開けないかの





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