
[現代版] 天使と悪魔
第28章 幻獣の少女②
・五関side
五「突っ立ってないでこっちへ来て座ったらどう」
部屋で2人きりになると。
傍へ近づこうとしない沙耶へ俺は声を掛ける。
沙耶「‥‥‥」
五「沙耶」
沙耶「私、寝る部屋は別にして貰っていい?」
あげく言った言葉がこれ。
五「まだ気にしてるの俺はどんなお前も受け止めると言ったはず」
沙耶「でも」
五「それにあれは前世での話し、今の沙耶は俺の好きな沙耶であることになんら変わりはない」
沙耶「晃一」
五「ほらおいで、ニコッ」
両手を広げ呼ぶと。
沙耶「晃っ…ダッ」
ギュッ!
五「バカったく、フッ」
沙耶「だって、だっ」
チュッ―
重ねた唇、久々の愛しい人の感触。
深く貪れば、すがるように吸いついてくる。
五「沙耶、どんなにかこうしたかったか」
沙耶「ごめんなさい、私」
五「いいんだ ニコッ」
涙で濡れた頬を指で拭い。
五「とにかく座って話そ」
コクンと小さく頷いた彼女を自分の隣へと腰掛けさせた。
五「今から、俺が言うことで間違っていたら訂正してくれ」
沙耶「分かったわ」
五「その前に奴がなぜ妖魔と呼ばれていたのかを知ってるか?」
沙耶「さぁ自分で名乗っていただけで私自身は何も」
ふっ、やっぱりな。
五「ほんらい俺らの世界で言われている妖魔とはあまりにもかけ離れているとは思わない?」
沙耶「それは」
五「単純に考え妖しい魔物という意味でそう奴は名乗っていただけなのかもしれない」
脳や心臓を食するのも。
生き物の欲を糧としていたからに過ぎないのでは?。
五「そうすることで自分はいずれ実体化できる」
つまりは、そう信じて。
・
五「突っ立ってないでこっちへ来て座ったらどう」
部屋で2人きりになると。
傍へ近づこうとしない沙耶へ俺は声を掛ける。
沙耶「‥‥‥」
五「沙耶」
沙耶「私、寝る部屋は別にして貰っていい?」
あげく言った言葉がこれ。
五「まだ気にしてるの俺はどんなお前も受け止めると言ったはず」
沙耶「でも」
五「それにあれは前世での話し、今の沙耶は俺の好きな沙耶であることになんら変わりはない」
沙耶「晃一」
五「ほらおいで、ニコッ」
両手を広げ呼ぶと。
沙耶「晃っ…ダッ」
ギュッ!
五「バカったく、フッ」
沙耶「だって、だっ」
チュッ―
重ねた唇、久々の愛しい人の感触。
深く貪れば、すがるように吸いついてくる。
五「沙耶、どんなにかこうしたかったか」
沙耶「ごめんなさい、私」
五「いいんだ ニコッ」
涙で濡れた頬を指で拭い。
五「とにかく座って話そ」
コクンと小さく頷いた彼女を自分の隣へと腰掛けさせた。
五「今から、俺が言うことで間違っていたら訂正してくれ」
沙耶「分かったわ」
五「その前に奴がなぜ妖魔と呼ばれていたのかを知ってるか?」
沙耶「さぁ自分で名乗っていただけで私自身は何も」
ふっ、やっぱりな。
五「ほんらい俺らの世界で言われている妖魔とはあまりにもかけ離れているとは思わない?」
沙耶「それは」
五「単純に考え妖しい魔物という意味でそう奴は名乗っていただけなのかもしれない」
脳や心臓を食するのも。
生き物の欲を糧としていたからに過ぎないのでは?。
五「そうすることで自分はいずれ実体化できる」
つまりは、そう信じて。
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