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・北山side

グブグブ、グブグブッ！

真下から聞こえてくる嫌な響き。



藤「ひろ！」

北「大丈夫だ太輔」

藤「後ろから俺が支える、おもいっきり投げ込め」

北「あぁ、ﾆｺｯ」



―が、その角を取り出した瞬間。



「やめろ、よせ！そんな事をしたらあやつも道連れにするぞ」



トッツーのことか。



藤「惑わされるな」

北「分かっている」



そう言いつつも、チラッと振り向いたら。



戸「ﾆｺｯ」



その笑顔に励まされ俺は、渾身の力を込めると。



「よさないか、よすんだ」



これで何もかも終わりだ、チリとなれ。



北「消えろ妖魔あぁーっ」



シュッ！



「ぐわあぁーっ」



ジュジュ
　　　　ジュワーッ！

泡立つ沼―



二「ミツ、ガヤ戻って！」



とたん聞こえて来たニカの声に俺と藤ヶ谷は。

バサッ、バサッ！



二「早く早くうぅーっ」

安井「ママン、パパ」

屋「急げ北山、藤ヶ谷」



ジュブジュブ嫌な音が背後から聞こえる。



内「振り向くんやない」

五「くっそ追い掛けて来やがる」

河「なんてしぶとい奴なんだ」

千「ぜんぜん弱くならないじゃん」

薮「あれじゃ捕まっちゃうよ」

山「執念さ憎しみ恨みの」

塚「北山、藤ヶ谷！」

橋「早く早くってば」



その言葉だけで、何が迫って来ているのか見なくても分かった。



玉「ミツ、ミツうぅーっ」



タマの悲痛な声が響き渡る



岸「祐惺兄ちゃん」

安井「郁祥、もう１度」

中島「分かった」

沙耶「ダメです、それ以上やっては！」

岸「けど」



そうだ、いくら前世の時より年齢がいってるとはいえ



宮「俺達が張っているバリアじゃ防げないの」

横「分からない、だが二人を信じるしかないだろ」

内「横尾の言うとおりや」

屋「あともう少し」

内「来い北山、俺が受け止めたる飛び込んで来いや」



くっ、内…バサッ、バサッ





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