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[現代版] 天使と悪魔

第30章 最後の試練へ

・北山side

藤「行け、ひろ!ドンッ」

北「太輔!」



ギュッ―



内「受け取ったぁ」



振り向いた瞬間!



藤「うっわあぁーっ」

戸「もうやめろぉー」



ピキピキピキッ!

それは、やつの最期の足掻きだったのかもしれない。

プッシューッ!

内へ手渡すかのごとく俺の背を押した太輔へ迫っ来ていた黒い塊は。



河「終わったのか?」



間一髪、消滅し。



河「何もかも、これで」

戸「河合」

河「トッツー、ぎゅっ」

橋「やったぁー」



辺り一面。



五「これは!?」

山「まさか聖なる泉」

薮「ええっ!?」

千「マジっ」



と、そのとき。



神「よくやったみなの者」

北「親父!」

神「これでまた幻獣の化身が生まれてくるであろう」

塚「えっ?でも、もう」

神「おぬしらがいた前世の世は未だ息づいておる」

内「それってつまり」

神「子孫たちだ、フッ」



んだか、ニコッ!



神「沙耶よ辛い思いをさせた、すまなかった」

沙耶「私は…」

神「だが、そちの強い意思が未来を導き彼らを繋げたのだ」

沙耶「ぁ…‥」

神「恥じる事はない、胸を張りこの世で生きて行くがよい」

沙耶「はい」



微笑み合う2人。

良かったな五関これで何の心配もいらないや、フッ



神「さぁ、元の世界へ戻るがいい」

玉「でもどうやって」

宮「そういえば俺たち方法を知らないな」

神「ふっ」



自然と戻る―

そう親父の含み笑いが聞こえた気がした。



北「よし帰ろうぜ」



言葉にすれば、全員が頷き眼を閉じ俺たちは深呼吸をする。

そして瞼の裏に見えたものは懐かしの風景―



「ただいま」

「お帰り」

「ただいま、ニコッ」



俺らの愛しい世界だったんだ。





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